「ベストスコアを更新したいという気持ちは当然ですが、それは出そうと思っても出せるものではありません。仕事でも徐々に業績を上げていくことで成果が徐々に見られるように、ゴルフでもいきなり大きな成果を求めるとかえって上達はしにくいものです。むしろ僕は『ワーストスコア』を底上げしていくことがスコアアップのカギだと思うんです」（関、以下同）
「ワースト」スコアを更新していくことで、ベストスコアに近づくと関はいう
一体なぜワーストスコアを上げていくことがスコアアップにつながるのだろうか？ 関は「ワーストスコアがゴルファーにとっての底力だからです」とこう続ける。
「たとえばスタートホールでダブルパーを打ったとしましょう。すると途端に『今日も100切れないや』と投げやりになってしまいやすいですよね。だけど、それではいつまでも上達はしないし、せっかくゴルフ場でプレーしているのにもったいない。上達するためには調子が悪いなかでどのくらいで回れるか、我慢しながら自分自身と戦うことが大事なんです」
出だしに大叩きして、そこで気持ちを切らしてしまえば100切りどころから110、120といったスコアを出してしまう。しかし、そこで歯を食いしばってゴルフを立て直し、つねに全力でプレーする姿勢が、上達へとつながっていく。
「ワーストスコアが更新することで平均スコアがアップして、徐々にベストスコアとワーストスコアのギャップが小さくなりますよね。その結果、ベストスコアも自然と更新できるはずですよ」
ベストスコアばかりに視点を置きがちだが、ワーストスコアが縮まれば自然とベストスコアが見えてくる。ワーストスコアの重要性を忘れずにプレーできたら、なにかきっかけがつかめるかもしれない。
今年の残りのラウンドは、絶対に本年度ワーストスコアだけは出さない！そう誓って1打1打集中してプレーしてみよう。それが来年のベスト更新に、きっとつながるはずだ。
