現在19歳の現役女子大生にしてトータル飛距離380ヤードの日本記録を持つ、JPLA所属のドラコンプロ・長谷川円香。「もともと競技ゴルフのツアープロを目指していた」ということで地力はあるものの、ドラコン歴で言えばまだ1年半程度だという長谷川。しかしながら今年5月にはトータル380ヤードをマークし日本記録を塗り替える大記録を達成している。
1年半で飛ばし屋へと急成長を遂げた長谷川が意識しているという“飛ばしの秘訣”、その一つ目は「リミッターを外すこと」だ。
「競技ゴルフをしていたときは方向性も気にしないといけないので、ある程度抑え気味に振っていたんです。でも今は曲がることは気にせずにマン振りをする練習をしています」
意識や気持ちの問題と侮るなかれ。長谷川はこの意識を持って練習し、約半年でヘッドスピードが6m/sアップ。現在のマックスヘッドスピードは58.5m/sなのだという。
そして長谷川が意識している2つ目の飛ばしの秘訣は「スウィング中のテンポを意識すること」だという。
「飛距離を出すときにはスウィング中にクラブをしならせて使い、インパクトの瞬間に力を集中させてボールに当たることがポイントです。このスウィングをするために大事なのがテンポなんです」
クラブをしならせるために、まずはゆっくりとしたテンポでテークバックし、トップを高い位置に上げていく。「テークバックのテンポがゆっくりだからこそクラブのしなりが生まれるんです」と長谷川。
「そして切り返し以降にテンポを徐々に上げていき、インパクトの直前と直後にスピードとパワーが最大になるように意識をしています。一方、アマチュアの方は曲げたくないという意識からアドレス時から力が入って固まってしまう方が多いです。この体の硬さがスウィングのテンポを悪くして、逆に曲がって飛ばないというケースは多いですよ。だから曲げずに飛ばしたいならある程度体は脱力させてあとはテンポよく振るということが大事ですね」
テンポにメリハリがあるからこそしなりが生まれて飛ばしのパワーがより高まるというわけだ。長谷川の飛ばしの秘訣、ぜひ試してみよう。