本日発表となったヤマハゴルフのニューモデル「RMX VD」シリーズ。気になるその性能は? リリースからその詳細を紐解いてみよう。

世界初! “動かしても慣性モーメントが変わらない”可変ウェートを採用した「RMX VD59」「RMX VD」ドライバー

ヤマハゴルフが本日ニューモデル「RMX VD」シリーズを発表した。2012年に登場した「インプレスX RMX ドライバー」から数えてRMXシリーズはこれで6代目となる。

今作のモデル名に冠されている「VD」はV=Vector(向き、直進・ベクトル)、D=Direction(方向)を表しており、その意味の通り安定して高い直進性を実現することを目指して設計されているという。

まずドライバーは「RMX VD59」と「RMX VD」の2モデルがラインナップされている。両モデルに共通する本シリーズ最大の特徴が、ソール後方に配された可変ウェート「RMX VDウェイトシステム」だ。

画像: 左が「RMX VD59」、右が「RMX VD」ドライバー

左が「RMX VD59」、右が「RMX VD」ドライバー

一見するとよくある可変ウェートのように思えるが、ミソとなるのが「ウェートポジションを変えても慣性モーメントが一定のまま」という点。

昨今は大慣性モーメント設計にすることでインパクト時にヘッドがブレにくく、ミスヒット時でもやさしく真っすぐ飛ばせるモデルが増えているが、既存の可変ウェートの場合はポジションを変えると慣性モーメントの値が変化してしまっていた。

これがRMX VDシリーズに搭載された可変ウェートの場合、ポジションを変更してもヘッドが本来持つ曲がりにくさを維持したままゴルファーのスウィングに合わせてスクェアなインパクトが実現するよう調整が行えるわけだ。ヤマハによれば慣性モーメントの変わらない可変ウェートは世界初だという。

モデル別に見ていくと、RMX VD59はルール上限値に迫る慣性モーメント5820g・cm2を実現した直進性重視のドライバー。対してRMX VDは、RMX VD59と同様460ccヘッドだがツアープロ好みのつかまり過ぎない形状を採用。直進性に加えて操作性も持ち合わせたモデルとなっている。

アイアンは「RMX VD40」、「RMX VD」、「RMX VDツアーモデル」の3機種

そしてアイアンは「RMX VD40」、「RMX VD」、「RMX VDツアーモデル」の3機種をラインナップ。なかでも面白い設計を採用しているのがRMX VD40。ヘッドのヒール側とトウ側に重量配分を寄せることで、慣性モーメント4000g・cm2とウッドクラブさながらの仕様なのだ。

画像: 左から「RMX VDツアーモデル」、「RMX VD」、「RMX VD40」アイアン

左から「RMX VDツアーモデル」、「RMX VD」、「RMX VD40」アイアン

その大慣性モーメントを実現するためヘッドサイズはかなり大きめで、ネック部分も隆起した特異な形状となっているが、構えた際に違和感がないように工夫もなされている。ロフトは7番で30度とストロングロフト。ドライバー同様、やさしく真っすぐ飛ばすを追求したアイアンというわけだ。

そしてRMX VDツアーモデルはその名の通り、プロの使用も想定されたシャープなキャビティアイアン。ロフトも7番で34度と、全3機種のなかでもっとも寝た設定となっている。製造の際に焼きなまし製法を採用。これにより軟鉄がさらに軟らかくなりフィーリングをプロ仕様に向上。また、キャビティ部の網目状のリブも打感の向上、そしてヘッドの振動抑制につながっているという。

RMX VDは3モデルのなかでは中間的な性能を有するポケットキャビティだが、特徴的なのがヘッドサイズがプロの使用が想定されるRMX VDツアーモデルとほぼ同じである点。そして高強度のクロムモリブデン鋼による一体鋳造を採用。最適な重心設計を図ることで、小ぶりな見た目通りの操作性と寛容性を両立し飛距離性能も高めたオールラウンドなモデルに仕上がっているという。

その他、高反発素材であるβチタンフェースを採用した「RMX VDフェアウェイウッド」、重心位置を高く設定しアイアンのようにスピンで止めることができる「RMX VDユーティリティ」、そして「RMX VDウェッジ」と各番手も一通りラインナップされている。

気になる発売日は10月29日より順次とのこと。昨今はとくに外ブラドライバーが国内でも存在感を放っているが、RMX VDシリーズが一石を投じることができるか、注目だ。

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