キャロウェイのニューアイアン「Xフォージドスター」をプロゴルファー・中村修と堀口宜篤が試打! その性能をたしかめた。

好調・西村優菜が使用中

キャロウェイが10月22日に新発売する「Xフォージドスター」アイアン。2021年9月開催の国内女子ツアー「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」、そして次戦の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」で2週連続優勝を成し遂げた西村優菜がバッグインしていることでも話題のモデルだ。

単一素材(軟鉄=S20C)のみを用いた軟鉄鍛造アイアンで、2019年に発売された同名モデルをブラッシュアップした後継機。ロフトは7番で29度とアスリート向けモデルよりは立っているが極端にストロングロフトにもなり過ぎていない、いわゆる“ちょい飛び系”のロフト設定で、ココは2019年モデルと同様だ。

ただヘッド形状はよりやさしく飛ばせるよう進化している。まず2019年モデルからバックフェース形状に変更を加えることで、より低・深重心設計に。重心距離もより短くなっており、つかまりやすさやミスヒットへの寛容性がアップ。また、ブレード長に関しても2019年モデルより1.5ミリ長くなっており、構えた印象もよりやさしくなっているという。

ではプロはこのアイアンをどう評価するのか。さっそくプロゴルファー・中村修と堀口宜篤に7番を試打してもらい、その性能をたしかめてもらった。まずは見た目の印象から聞いてみよう。

「フェースの長さ、フェース面の広さもあって、やさしさを感じるので構えたときの安心感があります。ネックは少し短めですし、バックフェースも見るからに『低重心設計なんだな』という感じで、やさしさが伝わってきます。一方でミッドサイズながらもそこまで大きさを感じずスッキリとした見え方です」(堀口)

画像: キャロウェイ「Xフォージドスター」アイアン(写真は7番)

キャロウェイ「Xフォージドスター」アイアン(写真は7番)

中村も「スッキリしていて非常に良い顔。ヘッドサイズが大きくて安心感がありますし、ロフトもしっかり見えます」と見た目を評価。

「また、ソールも少し広めでダフリに強そうです。フェースの高さもあるのでラフからのショットでも上目で当たり過ぎることもなさそうですね。単一素材でちょい飛び系のやさしいアイアンって、ありそうでなかなかなかったモデルなので楽しみです」(中村)

では実際にプロ2名がXフォージドスターアイアンを試打した結果の平均値、そしてインプレッションを見てみよう。

【堀口のXフォージドスターアイアン(7番)の試打結果】
HS37.7m/s キャリー159.7Y トータル169Y 打ち出し角15.9度 ボール初速50.6m/s スピン量5690.3回転

【中村のXフォージドスターアイアン(7番)の試打結果】
HS38m/s キャリー161Y トータル172.7Y 打ち出し角15.9度 ボール初速51.3m/s スピン量5594回転

「ストロングロフトなので、トータル約172.7ヤードとアスリート向けアイアンの7番より1番手ぶんほど飛距離が出ていますね。意外と球の高さもちゃんと出ていますし、スピンもしっかり入っていて止まってくれそうですね。なにより、打った際のボールを弾く感触と柔らかさのバランスが良いです」(中村)

堀口も「打ったときの手に来る感触はやはり鍛造らしい柔らかさがあります」と話す。

「ミスへの寛容性がありつつも、打感・打音ともに柔らかさがしっかり感じられて打っていて気持ち良いです。単一素材で作るメリットが明確に表れていますね。これだけ力強い弾道で飛ばせるのはやはり飛び系といった感じですが、加えてフィーリングも良いのが素晴らしいですね。単一素材ながらしっかり設計されてカッコ良さと寛容性、飛距離性能のバランスが取れており、長く使っても飽きないヘッドだと思います」(堀口)

両者の意見をまとめると、Xフォージドアイアンは「やさしく飛ばしつつ打感も良い」アイアンと言えそう。ではどんなゴルファーにとくにオススメできるだろうか。

「やさしさと打感、飛距離性能を併せ持ったモデルなので、100切りを目指す方にはとくにオススメと言えそうです。また、最近少し飛距離が落ちてきたけど打感の良さにもこだわりたいという方にも合いそうですね」(中村)

アイアンでも今より飛ばしたいけど打感も損ないたくないというゴルファーにとって、Xフォージドスターアイアンは強力な選択肢のひとつになってきそうだ。

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