まずは自分のスウィングの軸足を見極めよう
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。もう僕も50歳を過ぎ、だんだんと飛距離が落ちてきているような気がします。しかし、やっぱりゴルフって飛ばなきゃ面白くない。僕は競技にも出ているので、飛距離が出るということは有利だな~と思うわけです。
しかし今から飛距離を伸ばすと言ってもね~……と思っていたら、週刊ゴルフダイジェスト10/26号に「僕にもできる50歳からの反力打法」という特集がありました。「反力」を使う打ち方をプロが使っているって話は知っていますが、僕なんかにはできないと思っていたんですよ。なので、僕でも飛距離アップできるのか試してみることにしました。
この反力打法を教えてくれている吉田直樹コーチによると、ゴルファーにはそれぞれ軸足があって、右足を軸足にして振っているのか、左足なのか、あるいは両足を均等に使っているのか。この3タイプに分かれるそうです。地面反力を使うには、まずは自分の軸足を知ることが大切なのです。自分の軸足をグッと踏み込むことで地面反力が発生するということですね。
自分の軸足を調べるためには「右足立ちで打つ」「左足立ちで打つ」「両足をそろえて打つ」の3種類をやってみて、どの振り方がいちばんスムーズに振れるかというのを試せばわかるそうです。
僕も3種類の振り方をやってみましたが、僕の場合は「左足立ちで打つ」がいちばんスムーズにボールを打てたので、軸足は左足のようです。
反力打法というのは体の回転力を上げてヘッドスピードを上げるという打ち方。そのため体を自分から見て左方向に回転させる方向に地面反力を発生させればOKなんです。そういう体の回転を促すように地面を踏めば良いわけです。
で、僕のように左足が軸足のタイプは、切り返しから左足を踏み込むのが良いようです。踏む方向は右足かかとから左つま先への左斜め方向。そうすることで左回転させる地面反力を受けることができるそうです。ただ、気をつけなければいけないのは、バランスを崩すほど左に踏み込みすぎると逆に回転スピードが落ちるそうです。
さっそく左足つま先に向けて踏み込みながら打ってみましたが、最初は乗るタイミングがちょっとつかみにくい。どうしても踏み込むタイミングで上体も一緒に突っ込みがちになってしまいます。切り返しでまず左足を踏み込んでから手が下りてくるような振り方にしないといけませんね。また、ついつい左に踏み込みすぎて体全体が左に流れることもあるので、踏み込みすぎないように注意しないとダメですね。
タイミングよく左足つま先方向に踏み込めたときには、たしかに体の回転スピードが勝手に上がって、意識しなくてもクラブがビュンと走ってくれる感じはありました。手を使って振る意識が少なくなって、体を使って振れてるような気がします。ヘッドスピードも少し上がるし、インパクトが強くなる感じもしました。
地面反力を使ってクラブを振るという感覚がわからない人は、ラジオ体操のひざの屈伸運動をやるとわかりやすいようです。ひざの屈伸に合わせて両腕を開いていく動きが反力打法そのものなのだとか。屈伸の動きを左腕だけでやるとイメージがつかみやすいです。
慣れてきたら左手にクラブを持って、ひざの屈伸に合わせて振ってみると感覚がつかみやすいです。これもやってみましたが、切り返しから反力を使ってクラブを振るという感覚がたしかにわかりやすいような気がします。
地面反力ってもっと難しかったり、体力が必要なのかと思いましたが、このくらいのことなら少し練習すればできるようになりそうだし、スウィングを大きく変える必要もなさそうなので取り入れやすそう。確実にヘッドスピードは上がりそうなので、やってみる価値はありそうですね。
僕は左足が軸足でしたが、右足が軸足の人は、切り返しから右足を蹴るようにしましょう。蹴る方向は右足つま先方向。その時に右膝が前に出ないようにすることが大事です。両足タイプの人は、切り返しから一瞬ガニ股になるように両足を外側に向かって踏み込みましょう。重心の動きを上下に使うことでスピードを上げると良いようです。
もっと詳しいことや、会得するためのドリルなどを知りたい方は、ぜひ週刊ゴルフダイジェストを御覧ください。