ゴルフには“スコアの壁”がつきものだが、それは始めたばかりのゴルファーも同じだ。初心者ゴルファーが「スコア120」の壁を越えるにはどうすればいいか? プロゴルファー・兼濱開人が状況別に解説。今回はプレー開始前の事前準備について教えてもらおう。

コースレイアウトやホールごとの規定打数=パー数は公式ホームページ上で確認できる場合がほとんど。もしラウンドを予定しているなら「各ホールの情報は事前にチェックしておいたほうが良いですよ」と兼濱。

「とくに120切りを目指すゴルファーのなかには、まだゴルフ場の雰囲気に慣れていないという方もいるでしょう。慣れないうちは足を踏み入れるだけでもそわそわするくらい、クラブハウス内部もコース自体も広大です。だからこそ、落ち着いてプレーするためにも事前の確認は大事ですね」(兼濱、以下同)

兼濱がとくに120切りを目指すゴルファーにオススメするのは「プレー時の自分の動線をチェックしておくこと」だという。

「実際、僕が初心者の方のラウンドレッスンをする際は必ず実践してもらっています。『このグリーンを上がったら次は右に進む』といったようにプレーの道順を予習し、自分がどうコースを回るのかを明確にしておくとプレーも早くなります。プレーが早くなればそのぶん考える時間も増えて、さらに余裕ができます。この余裕を作るために、準備をしておくことが大切なんです」

もちろんカート道やホール間の看板などで迷わず進行できるようにはなっているが、それでも慣れないうちはプレーに意識が行き過ぎて余裕を持てないことも多い。「120切りを目指すのであれば技術面ももちろん大事ですが、それ以上にプレーに余裕を持てるかどうかが大切ですよ」と兼濱。

あたふたして余裕を失わないためにも、各ホール間だけでなく、クラブハウスやロッカーの位置、練習場、練習グリーン……利用しそうな場所への動線はしっかり確認してほしいという。

また、道順だけでなくプレー面でもやるべきことを明確にするため「“マイパー”を作っておくこともオススメします」と兼濱。

画像: 18ホールダボでも120切りは余裕で達成できる。コース側が各ホールに設定しているパー数はいったん忘れて、自分が120切りを達成するために必要な“マイパー”を作っておこう

18ホールダボでも120切りは余裕で達成できる。コース側が各ホールに設定しているパー数はいったん忘れて、自分が120切りを達成するために必要な“マイパー”を作っておこう

「18ホールパーで回ったときにスコアが72だとしたら、すべてダブルボギ―で108、トリプルボギーでも126。つまり12ホールトリ、6ホールダボでちょうど120、そこから1打でも縮めることができれば120切りは達成できるんです。なのでコースで設定されたパー数はいったん忘れて、自分のスキルに合わせてパー5ならトリが自分にとってはパー、あらかじめ想定しておきましょう。するとさらに余裕ができ、たとえば池越えのような難しい状況でも、打数を使って迂回するといった無理のない選択肢も選びやすくなりますよ」

120切り達成のためには技術面の向上も大切だが、その前にまず落ち着いてプレーするための事前準備を心がけてみてはいかがだろうか。

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