中古ショップ巡りを習慣とし、つねに掘り出し物を探しているゴルフ業界人、通称「中古名器ハンター」が時間の審査を経て“名器“と呼ばれるに至った中古クラブをハンティング! 今回はテーラーメイドが世に問うた、超低スピンドライバー名器!

今でこそ多くのメーカーが採用しているスライド式の可変ウェート。それをごく初期に採用したのがテーラーメイドの2013年モデル「SLDR」でした。

大きなスライド式のウェートで球のつかまりを調節できるのがウリでしたが、クラブとしての特徴はウェート機構を採用したことで重心が非常に浅くなったことでした。

とにかく重心が浅く、低く、そのことで操作性が高くスピン量が少ないのが大きな特徴で、当時は「これが未来のドライバーか!」と思ったものです。

しかしながら、浅くて低い重心は、ボールの上がりにくさにもつながってしまいます。一発の飛びはあるものの、コントロールするのが難しく、ボールが上がりにくい、ある種じゃじゃ馬的性格を持っていたのです。

画像: テーラーメイド「SLDR」(撮影/横山博昭)

テーラーメイド「SLDR」(撮影/横山博昭)

それを解消するためにテーラーメイドが打ち出したのが「ロフトアップ」というキャンペーン。普段より1度、2度ロフトを寝たものを選ぶことで打ち出し角度を確保すれば、低スピンで飛ばせますよという啓蒙キャンペーンで12度、14度というロフトがラインナップされていました。

実際、適正ロフトを選ぶと高打ち出し・低スピンで良く飛びました。しかしやっぱり12度、14度といったロフトはゴルファー心理としては選びにくい。というわけでなにかと物議を醸したこのクラブ、中古市場にも豊富に流れることになりました。

現代のドライバーの流行は深・低重心。そのトレンドの真逆ともいえるSLDRは、今でもハマる人が使えば強烈にハマる可能性を持つドライバーだと思います。14度ロフトとか、ちょっと改めて打ってみたいですね(笑)。というわけでなにかと物議を醸したこのクラブ、中古市場にも豊富に流れることになりました。

画像: 【飛ばし屋対決】宮田志乃プロvsユージ!千葉バーディクラブでガチンコ対決。勝つのはどっち?【ドライバー】【ラウンド】【宮田志乃】 youtu.be

【飛ばし屋対決】宮田志乃プロvsユージ!千葉バーディクラブでガチンコ対決。勝つのはどっち?【ドライバー】【ラウンド】【宮田志乃】

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