ミズノのニューアイアン、ミズノプロ221/223/225の3モデルにマッチングするモデルとして発表・発売されたのが、「ミズノプロ フライハイ」だ。
中空構造で、キャビティの内部には21グラムものタングステンウェートを配置し、低・深重心化。これによりやさしく打て、球の上げやすさが向上し、さらにフェース素材に採用した高強度マレージング鋼により反発性能を高めて飛距離性能アップも図られている。
3番(19度)、4番(21.5度)のロフトを見ても、やさしく飛ばせるロングアイアンという位置づけのようだが、はたしてその性能はいかほどのものなのか。さっそくプロゴルファー・堀口宜篤に4番を試打してたしかめてもらった。
まずは見た目の印象から聞いてみよう。
「ヘッド形状的には、ミズノプロ225が一番近いでしょうか。225に関しても、ロフトは4番で21.5度と同じです。ただフライハイは225よりもトップブレードが厚くフェース長も少し長めで、やさしさでは勝っています。ヘッドが黒色で締まって見えるのでボテッせず、スッキリとした見た目もいいですね」(堀口)
では堀口がミズノプロフライハイを試打した際の計測データの平均値と、インプレッションを見てみよう。
【堀口のミズノプロフライハイ(4番)の試打結果】
HS39.3m/s キャリー194.7Y トータル207.3Y 打ち出し角13.8度 ボール初速57m/s スピン量3887.7回転
「見た目こそ225に似ていますが、実際に打ってみるとマレージング鋼が素材のフェースということもあり弾き感がより強く、飛距離もしっかり出ています。ロフト設定の割に高さも出ていますしスピンも十分かかっていますね。弾道はすべてド真っすぐ。直進性はかなり高いですね」(堀口)
さらにフェースの下めに当たった時もミスヒットへの寛容性の高さを感じたと堀口。やさしく高さと飛距離を出しつつも真っすぐ飛ばせるため「とくに狭いホールでのティーショットや、パー5でのセカンドショットにピッタリですね」と評価した。
では、ミズノプロフライハイはどんなゴルファーにオススメなのだろうか。
「ロフト設定的にもロングアイアンやユーティリティの枠に入るクラブですから、やはりユーティリティよりアイアンが得意な方にオススメ。アイアンが得意な方なら対象ゴルファーのレンジは幅広いと思います。やさしく飛ばせるロングアイアンが欲しいというアマチュアの方はもちろん、上級者の方でも弾道をコントロールしたいときはセットのロングアイアン、真っすぐ飛ばしてしっかりフェアウェイに置いていきたいというときはミズノプロフライハイ、といったように使い分けもできそうです」(堀口)
ロングアイアンに代わる1本を入れたいけど、ユーティリティはどうも苦手だという方は一度試打してみてはいかがだろう。