みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。僕はけっこうパットが得意なほうで、グリーン周りでスコアを作るタイプです。でもね、1メートル弱くらいの短いパットをスコッと外したりするんですよ。しかも曲がるようなラインではなく、普通に真っすぐ打てば入るでしょ~的なパットを外しちゃう。
そうなってくると、アプローチや1パット目をOKくらいの距離に寄せなきゃって気持ちになってきて、プレッシャーでどんどん他のショットも悪くなってくるんです。なんであんな短いパットを外すんでしょうかね。
週刊ゴルフダイジェスト10/26号に橋本真和パッティングコーチによる「プロとアマの大きな違いはこの2つ! ひじの高さと手元の角度」という記事が載っていました。これは気になりますね~。どんな内容なのか試してみました!
橋本コーチによると、プロとアマのいちばんの違いはアドレスにあるらしい。具体的に言うとアドレス時の「ひじの高さ」と「手元の角度」なんだとか。この2つはアドレスをして、飛球線の後方から見ればよく分かるんです。
まず「ひじの高さ」というのは後方から見たときに、左右のひじの高さが揃っているということ。右ひじが高い位置にあるとしたら、それは左ひじよりも前に出ているということ。こうなると両ひじを結ぶラインが左を向き、肩のラインも左を向きやすく、ヘッド軌道がアウトーインになりやすくなってしまうわけです。
「手元の角度」というのは、後方から見た時に前腕(ひじから下の腕)とクラブが作る角度。プロはここに角度ができず、前腕からシャフトが一直線になっているんです。「くの字」になってしまう人は、バックスウィングでヘッドがアウトに上がりやすくなってしまうんですね。前腕とクラブが一直線になれば、手とクラブが同調して理想のイン・トゥ・インのストロークができるようになるということなんです。
さっそく僕のアドレスをチェックしてみました。
自分ではまあまあ綺麗に構えていると思っていたのですが、やはり少しだけ右ひじが前に出ていましたね。たまにショートパットを引っ掛けて外してしまうのはここに原因があったのかも。手元の角度もけっこうついていました。前腕とシャフトが一直線になるイメージなんていままで持っていなかったので、これはできていなくて当然かも。
そこで「ひじの高さ」と「手元の角度」をしっかりと意識してアドレスしてみました。
右ひじの位置は少し気をつければすぐに直りましたが、手元の角度はかなり意識してシャフトと一直線になるようにしないと真っすぐにならないですね。自分的にはかなり手の親指側を伸ばすようなイメージにして、やっと腕とクラブが一直線になる感じ。自分の感覚としては「一直線」というよりも「逆くの字」になってるんじゃないの? ってくらいです。やっぱ今まではかなり角度がついていたんですね。
このアドレスを覚えるために、2つのドリルが載っていたのでやってみました。まずは腕とクラブを一直線にするドリル。パターを握って地面と平行になるように真っすぐ前に出します。ここで腕とクラブが一直線になっていることを確認して、そのまま骨盤から曲げて前傾していきます。手首の角度をキープしたまま前傾すれば、一直線アドレスの完成です。これは分かりやすいですね。しっかり一直線を体が覚えるまではパットのときのルーティンに入れてもいいかもしれません。
次にひじの高さをそろえるドリル。両手首の間にボールを正面にロゴが来るように挟み、手を合わせてグリップの形を作ります。そのときにロゴの位置がずれたり、ボールが落ちたりすれば、右ひじが前に出てしまっているということ。これね、意外と難しい。けっこう意識してひじの高さをそろえてやらないと、どうしても少し右が前に出て、ボールがちょっとグリンってなっちゃいます。
正しくアドレスをしてからパットをしてみましたが、今までの感覚とは少し違いますね。腕とクラブが一直線になっていることで、体とクラブの一体感があります。体幹で振れるようになるって感じなのかな? 手首がロックされるので、変に手首を使ってしまうことがなくなりました。確実にストロークが安定するような気がします。
たった2つのチェックポイントだけで、ここまでパットの感覚が変わるとは思いませんでした。何ラウンドかしてみないと結果は出ないかもしれませんが、そんなに難しいことをするわけではないので続けられそうな気がします。今までよりも出球の方向性が安定するような気がしますね。パットの方向性に悩んでいる人は、一度後ろから写真を撮ってもらうなどしてチェックしてみるといいかもしれませんよ。