重要なのは「打音」ではなく「打感」

ゴルフインストラクター・後藤悠斗プロ
打ちっぱなしなどの練習場に足を運ぶと、イヤホンを耳に装着しながら練習をしているゴルファーを見かけたことがある、あるいは自分自身そうしているという人もいるだろう。
音楽を聴いてテンションを上げるためであったり、スウィングリズムを整える補助としてメトロノームのような一定の拍子を刻む音を流したり……様々な意図で、イヤホンをつけながら練習するプロも実際に一定数いる。後藤自身「コースの練習ではつけないけれど、普段1人で練習する時はイヤホンをしています」と話す。

写真はB・デシャンボー。レンジでのショット練習でイヤホンを着用しているプロは一定数いる(写真は2020年のWGCメキシコ選手権 撮影/姉崎正)
「理由はメンタル的な部分……雑音が嫌だからというのが大きいですね。音楽はかけずにノイズキャンセリングだけして、ただ雑音を消すために使っています。
でも結局、好みですね。プロでも派閥は分かれますし、僕自身はイヤホン肯定派ですが、推奨も否定もしないです。『本番のラウンドでイヤホンはしないじゃん』という意見もわかりますしね」
加えて「イヤホンをすることで『打音』が聞こえなくなるわけですが、それ自体は別にデメリットでも何でもないと思っています」と後藤は続ける。
「たしかに打音でスウィングの良し悪しが判断できることもあります。でも打音でわかることって打感でも絶対わかります。
打音自体は、レッスンする側の目線に立つと結構重要です。自分で打っているわけじゃない……打感がないから、打音や飛んでいく球、スウィングで判断するしかないんです。でも、結局ゴルフにおいて1番重要なのは打感、手に伝わる感覚なんです」
打感で良い当たりかどうかを判断できれば「練習において打音自体に意味はない」と後藤。そして「100切りを目指すレベル……100台くらいで回れているのであれば、自分がナイスショットできていたかミスしたかって、打感で判断できる段階に達していると思います」とのことだ。


