ヤマハのニューアイアン「RMX VD40」をプロゴルファー・中村修と堀口宜篤が試打! どのような性能になっているのか、確かめた。

10月29日より発売となったヤマハのRMXシリーズの2022年モデル。アイアンに関しては全3種がラインナップされているが、そのなかでも異彩を放っているのが「RMX VD40」だ。

画像: ヤマハのニューアイアン「RMX VD40」をプロが試打!

ヤマハのニューアイアン「RMX VD40」をプロが試打!

RMX VD40の最大の特徴は、慣性モーメント値4000g・cm2を実現した“大慣性モーメントアイアン”であるという点。トウ・ヒール側に大きく重量配分をすることでメタルドライバーにも匹敵する寛容性を、アイアンで実現。フェースの開閉の度合いが少なくなることで、直進性を最大まで高めているというわけだ。

一方で、大慣性モーメントを実現するためにバックフェース側から見たときにネック側に出っ張りがあるなど、一般的なアイアンの形状からかけ離れてしまっている部分もある……が、実際に構えてみると「バックフェース側から見たときと印象が全然違いますね」と堀口は驚く。

画像: ヤマハ「RMX VD40」アイアン(写真は7番)。慣性モーメントを高めるためのネック部の出っ張りが、構えた際には隠れるよう設計されている(写真右)

ヤマハ「RMX VD40」アイアン(写真は7番)。慣性モーメントを高めるためのネック部の出っ張りが、構えた際には隠れるよう設計されている(写真右)

「構えるとヒール側の出っ張りがちょうどシャフトに隠れて消え、ホントに普通のアイアンに見えます。別のアングルから見たときのことを考えると違和感がなくてビックリですね。ちゃんとアドレスからの見た目も考えられた設計になっています。サイズ自体は大きめで、投影面積が広く安心感があります。ヘッドはすごくボールを包んでくれそうな印象がありますね」(堀口)

中村も「ちょっと飛び系でやさしめのアイアンなのかな、くらいにしか感じないですね」と評する。

「フェース長が長く、ちょっとだけフェースの高さもあります。ソール形状をトレーリングエッジ側から見ると2段階でグラインドが入っているのでかなり抜けも良さそうに見えます」(中村)

では両者がRMX VD40の7番(ロフト30度)を試打した結果の平均値とインプレッションを見てみよう。

【堀口のRMX VD40アイアン(7番)の試打結果】
HS37.3m/s キャリー159.7Y トータル172.3Y 打ち出し角14.6度 ボール初速51m/s スピン量5481回転

【中村のRMX VD40アイアン(7番)の試打結果】
HS37m/s キャリー158Y トータル171Y 打ち出し角17.8度 ボール初速49.7m/s スピン量4717回転

「このえぐれが深いアンダーカットキャビティから想像できないくらい、打感が非常に柔らかくて打音も良いです。数球打ちましたが、慣性モーメントの高さもあって本当に真っすぐしか出ないですね。アイアンでこの直進性の高さは今まで感じたことがないかもしれないです。これはラクですよ」(堀口)

中村も堀口と同様、直進性の高さに舌を巻く。

「『直進性が高いクラブです』っていろんなインプレッションで口にしてきましたが、VD40が直進性と言う面ではズバ抜けていますね。高さも出ているしソールもしっかり抜けてくれます。フェースの素材はマレージングなんですが、弾き感もないですね。わざと打点をトウ・ヒール側にそれぞれズラして打ってもみましたが、それでも当たり負けせずにまっすぐ飛んでくれますし、弾道も変わらず真っすぐで飛距離ロスも少ない。アイアンってこんなにやさしくなるものなんですね」(中村)

とくに直進性・寛容性の高さについて評価したプロ2名。いっぽうで、もしデメリットを挙げるのであれば「直進性が高過ぎるので、コントロール性がないこと」と中村。

「なのでアイアンで積極的に弾道を操って攻めたい方には向かないかもしれませんね。しかしそれ以上に直進性が高いことによるメリットのほうが大きいです。ターゲットに対して構えたらあとは自分のスウィングで打てば、多少打点のズレがあっても狙った方向に飛んでくれるから『グリーン右のバンカーに外したら……』と考えずにシンプルにピンを狙えますよ」(中村)

形状的にも性能的にも今までにないかなり攻めたモデルに仕上がったRMX VD40。ぜひ一度試打して、“ド真っすぐしか出ない!”という感覚を味わってみてほしい。

- YouTube

youtu.be

This article is a sponsored article by
''.