11月4日から4日間、瀬田ゴルフコースで開催される「TOTOジャパンクラシック」。プロゴルファー・中村修が注目したのは、全米女子オープンを制覇し凱旋帰国して出場する笹生優花。メジャー制覇のスウィングを解説。

東京オリンピック以来、日本で姿を見せてくれる笹生優花選手。国内ツアーへの参戦は約半年ぶりとなりますが、その間に全米女子オープン優勝の資格で米女子ツアーのメンバーになり、世界各地を転戦してきました。全米女子オープン後の成績を見ると5位タイが一度、4位タイが一度あり初めてのコースが多い中で現在の世界ランキング6位と大活躍中です。

画像: TOTOジャパンクラシックに出場する笹生優花(写真は2021年のほけんの窓口レディース 写真/大澤進二)

TOTOジャパンクラシックに出場する笹生優花(写真は2021年のほけんの窓口レディース 写真/大澤進二)

笹生選手の特徴はなんといってもパワフルなスウィングと飛距離が大きな魅力です。そのスウィングをじっくり見てみましょう。

画像Aの左、アドレスの写真を見ると、グリップは左手のナックルが三つ見えるくらいのストロンググリップで握っています。右手は横から添えるように握り、右肩が下って典型的なドローヒッターの構え方ですね。そしてテークバックでは上半身を右ひざの上に乗せるように右へ加重していき深い捻転のトップを取りますが、下半身は右は流れません(画像A右)。手元の位置が頭と同じ高さのややフラットなトップです。

画像: 画像A 左のナックルが3つ見えるストロンググリップで握り、上体を右ひざの上に乗せるように深い捻転のトップを作る(写真は2021年のKPMG全米女子プロゴルフ選手権 写真/KJR)

画像A 左のナックルが3つ見えるストロンググリップで握り、上体を右ひざの上に乗せるように深い捻転のトップを作る(写真は2021年のKPMG全米女子プロゴルフ選手権 写真/KJR)

深い捻転のトップからの切り返しでは、左へ突っ込まず右サイドに重心を残したまま、右肩よりも下からクラブが下りて来て、浅い入射角でインパクトへと向かいます(画像B左)。インパクトでは、やはり右サイドに体を残しながら左ひざは伸び、地面からの反力を回転力に変換しクラブヘッドを加速させています(画像B右)。

画像: 画像B 上半身と下半身の捻転差を作りながら体は右サイドに残し、地面からの反力を使ってクラブヘッドを加速させる(写真は2021年のKPMG全米女子プロゴルフ選手権 写真/KJR)

画像B 上半身と下半身の捻転差を作りながら体は右サイドに残し、地面からの反力を使ってクラブヘッドを加速させる(写真は2021年のKPMG全米女子プロゴルフ選手権 写真/KJR)

2018年のプロテストに合格し、19年の初戦で5位に入ると衝撃の2週連続優勝を遂げました。マキロイを真似して作り上げたというスウィングは、小さな頃から続けたトレーニングの効果もあり、大きなパワーと大きな飛距離を身につけました。これからどれほどの選手に育って行くのでしょうか。年に数度は国内ツアーに出場して欲しいものです。

画像: 【90切りレッスン】MAX295ヤード!宮田志乃プロが教える、右ドッグレッグパー4のマネジメント術 youtu.be

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