「ZOZOチャンピオンシップ」の最終日、18番パー5の2打目で松山英樹が握ったのはコブラ ラッドスピードツアーの5W。その弾道はピンに舞い降りるかのように3メートルに2オンし勝敗を決めた。早速、プロゴルファー・中村修が試打して確かめた。

「ZOZOチャンピオンシップ」では現地取材に恵まれ火曜日の練習ラウンドから最終日まで、優勝した松山選手だけでなく、あらゆる選手たちのスウィングや弾道を目に焼きつけてきたといプロゴルファー・中村修。その中でも最も印象に残ったのはやはり松山選手の最終日、最終ホールの2打目だったいう。

画像: 松山英樹が「ZOZOチャンピオンシップ」の最終ホールの2打目で握ったコブラ ラッドスピードツアーの5W(写真は2021年のZOZOチャンピオンシップ 写真/姉崎正)

松山英樹が「ZOZOチャンピオンシップ」の最終ホールの2打目で握ったコブラ ラッドスピードツアーの5W(写真は2021年のZOZOチャンピオンシップ 写真/姉崎正)

最終日の18番のグリーンで待ち受け、グリーンサイドにある大きなビジョンで大ギャラリーとともに息をのんで2打目を見て中村は、「力強いスウィングで放たれたボールは静寂の中、ピンの真上から舞い降りるかのように落ち、大声援とともに3メートルにピタリと止まったときには鳥肌が立った」とそのときの興奮を思い出す。そのときに握っていたのは、コブラのラッドスピードツアーの5W。早速メーカーから取り寄せて試打してもらうと、「小さめなコンパクトなヘッドだがコントロール性が高く打感もかなり良かった」と評した。

画像: 全米オープンでこのFWが届き、喜ぶ松山(写真は2021全米オープン 写真/BlueSky photos)

全米オープンでこのFWが届き、喜ぶ松山(写真は2021全米オープン 写真/BlueSky photos)

ラッドスピードツアーの5WはステンレスのボディにCNCで削り出した鍛造フェースをもつ148cc、コンパクトなヘッドのフェアウェイウッドだ。ソール部に2本のレールをもち、抜けの良さとネック調整機能によって±1.5度のロフト調整とライ角調整機能を持つ。シャフトはグラファイトデザイン社ツアーADの純正シャフトのSフレックスを試打してもらった。

「見た目は非常にコンパクトでシャープなシェイプ。素振りしてみるとクラブとしてのバランスがよくて振りやすい。打ってみると球が上がりやすくてドロー、フェードの打ち分けもしやすくコントロール性の高いクラブでした」(中村修)

画像: ステンレスボディに鍛造のCNC加工のフェース、二本のレールを備えヘッド体積は148CCとコンパクトサイズ

ステンレスボディに鍛造のCNC加工のフェース、二本のレールを備えヘッド体積は148CCとコンパクトサイズ

トラックマンで試打した計測値を見てみると、ヘッドスピード42.5m/sのややドローで放たれたボールのキャリーは230ヤード、スピン量2776rpm、弾道の高さは32.2ヤードと高弾道を表している。ランはトラックマンの設定によるので20ヤードと出ているが、実際にはそこまで転がってはいないだろう。

「コントロール性につながる、小さく塊り感のあるヘッドで打つと、打感がしっかりと伝わってきます。初速も出ていますし高さも申し分ないですね。フェードで打つとスピン量は300rpmくらい増えて落下角度も42.5度まで増えたのでグリーンでしっかり止まるわけです」(中村修)

画像: ラッドスピードツアーの5Wをヘッドスピード42.5m/sで試打したトラックマンデータ

ラッドスピードツアーの5Wをヘッドスピード42.5m/sで試打したトラックマンデータ

チタン製のFWが増える中、あえてステンレスボディのコンパクトなヘッドを選んだ松山英樹。コントロール性と弾道の高さ、初速のスピード、ラフからでも抜けの良い2本のレールと、改めてコブラのラッドスピードツアー5Wのポテンシャルの高さを感じたという中村。特にアスリートゴルファーにとっては武器になるクラブではないだろうか。

画像: 【プロはこう打つ】パー3のティショットはこう打つのが正解です!宮田志乃プロが教える90切りマネジメント術 youtu.be

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