「柏オープンゴルフ選手権」を語る前にまずは、主催している「柏ゴルフフェスタ実行委員会」のことを紹介しておこう。ゴルフ番組の司会、実況等でお馴染みの、千葉県柏市在住30年以上のゴルフキャスター・薬師寺広氏が発起人となり、2016年にスタート。全国でもゴルフ熱が高い千葉県・柏市でゴルフでの地域活性化を目指し、ゴルフ関連施設等が団結。社会貢献をしながらゴルフの楽しさを体感してもらうとともに、三世代交流、ジュニア育成、青年ゴルファー育成に力を入れている。
この「柏ゴルフフェスタ実行委員会」の実行委員長・薬師寺氏と、息子の薬師寺輝氏が中心となって昨年、第1回柏オープンゴルフ選手権大会を開催。第2回となる今回は、コロナ禍で活躍の場が失われている中、プロ、アマが同じフィールドで活躍できる場を作りたいという思いに多くのプロが賛同しローカルオープンながら、ビッグネームが揃う大会となった。
ちなみに今年参加したプロは川岸良兼プロ、宮瀬博文プロ、小林正則プロ、ディネッシュ・チャンドプロ、小山内護プロ、増田伸洋プロらのベテラン勢に加え、中里光之介ら若手選手も出場した。
大会の模様は、もちろん薬師寺氏の実況に加え、解説佐藤信人プロ、大西翔太ツアープロコーチとトーナメントさながらでYouTubeでライブ配信された。
「コロナ禍の中なので規制はありましたが人数制限80人の有観客試合。1、9、10、18番とギャラリーが入ることができ、ギャラリープラザも充実していましたね。スターターは元TBSアナウンサーの松下賢治さんが担当し会場を盛り上げ、出場した選手たちも気持ちよくラウンドできたのではないかと思います。小さな試合ですが、優勝して弾みをつけたいというプロで活気にあふれていました」と解説を務めた大西翔太は言う。
1日のトーナメントで優勝賞金100万円はコロナ禍で活躍の場が限られているプロにとって、勝負勘、試合勘を鈍らせない大事な大会となり、身近なところで本気の戦いやプロの技術を見たいというゴルフファンにとっても大きな意味のある大会となった。ゴルフで地域の活性化を目指す自治体にとってもいい見本となるのではなかろうか。