コロナ禍の影響で延期となり今年の6月に開催された2020年度のプロテストにそろって合格した岩井明愛、千怜姉妹ですが、9月のステップアップツアー「カストロールレディース」で妹の千怜が、次戦の「山陽新聞レディースカップ」では姉の明愛が優勝を遂げ、姉妹で2試合連続優勝を挙げています。それぞれ3試合に出場したレギュラーツアーでは目立った成績は残せていいないものの、ツアーでの経験を積みながらQTを経て来年の活躍が期待されています。
鈴木愛選手と3人で行った練習ラウンドに9ホールついて歩きました。岩井姉妹にとって2度の賞金女王と17勝を誇る鈴木選手との練習ラウンドは大きな収穫になったようです。練習ラウンドと試合でのショット前のルーティンや鈴木選手の持ち味である強気なパッティングについて、話しを聞く様子も見られました。
練習ラウンドのピン位置は花道近くの手前に切られていることが多いので、選手たちはピンではなく想定されるピン位置に向かって打つ場合がほとんどです。そのピン位置を鈴木選手のキャディを務めるベテランキャディの”ジョンさん”こと後藤勝さんから教えてもらったり、想定されるピン位置からグリーンを外した際のアプローチを練習したりと入念にチェックしていました。
風速7、8メートルの強風の中のラウンドになったので、二人は鈴木選手のドライバーからアプローチまでの一挙手一投足を見逃さないように見つめながらの9ホールでした。コロナ禍の影響で残念ながら選手に個別の取材はできないので話しは聞けないのですが、かなり勉強になった様子でした。
アマチュア時代からレギュラーツアーに出場した際には注目していました。姉・明愛選手は飛距離をアドバンテージに攻めるゴルフ、妹・千怜選手はどちらかというとスコアを崩さないステディなプレースタイルが信条という印象でしたが、ステップアップツアーでの経験からお互いの良いところを吸収し合いそれぞれのストロングポイントを伸ばしつつ明愛選手はリカバリー率を、千怜選手は攻めるゴルフを身につけてきているように感じました。
レギュラーツアーの経験を積む段階だとは思いますが、この場に立てばプロ1年目も10年目も関係ありませんし、経験を積むための出場ではなく、賞金を稼ぐため、優勝するための出場と考え姉妹で大暴れして欲しいところです。
それと会場では惜しくもプロテスト合格がならなかった高木優奈選手を元気づける光景が度々見られました。TP単年登録で出場する高木選手ですがその精度が来年から消滅してしまうので、残り2試合で獲得賞金かメルセデスポイントランキングで50位までに入りシード権を獲得するしか来年のツアー出場はかないません。厳しい戦いになることが予想されますが期待しています。
明日の初日は稲見萌寧、古江彩佳、小祝さくらの賞金ランク上位3名が同組でプレーします。今日と同じような強い風の予報が出ていますので、どんなプレーを見せてくれるのでしょうか、明日も現地からレポートをお届けします。