PGAツアー通算20勝、海外メジャー4勝を果たし、新シーズンでも「ザ・CJカップ」でさっそく勝利したローリー・マキロイ。そのスウィングを、プロコーチ・内藤雄士が解説!

現代のゴルフクラブは、昔に比べて、ヘッドの容量が大きくなるとともに、重心距離がかなり長くなりました。このようなクラブは、スウィング中にフェースが開くとスクエアに戻りにくいという性質があります。そのため、ツアーでは、フェースをシャット(閉じ気味)に使い、フェースローテーションを抑えて打つスウィングが主流になっています。

画像: シャフト軸(写真の青線)から重心までの長さが重心距離(写真の赤線)。ヘッドの大型化にともないだんだん長くなった

シャフト軸(写真の青線)から重心までの長さが重心距離(写真の赤線)。ヘッドの大型化にともないだんだん長くなった

ここで注目されるのがトップで左手首を掌屈する(手のひら側に折る)動きです。左手首を掌屈することでフェースを閉じ、その手首の角度を保ってインパクトすることで、フェースローテーションを抑えているのです。

ダスティン・ジョンソン、ジョン・ラーム、コリン・モリカワなど、掌屈の動きは多くの選手に見られます。とはいえ、アマチュアゴルファーの方がこの動きを取り入れることは、あまりおすすめできません。

画像: 左手首を手のひら側に折って、フェースを閉じるのが掌屈の動き。コリン・モリカワ、ダスティン・ジョンソン、ジョン・ラーム、など、掌屈の動きは多くの選手共通

左手首を手のひら側に折って、フェースを閉じるのが掌屈の動き。コリン・モリカワ、ダスティン・ジョンソン、ジョン・ラーム、など、掌屈の動きは多くの選手共通

トップで手首を掌屈させるためには、手首や肩周りにかなりの柔軟性が必要になります。しかし、ほとんどの一般男性は、この柔らかさを持ち合わせていません。そういうプレーヤーが無理に掌屈を試みれば、力みにつながるだけでなく、ケガをする恐れもあるからです。

では、一般男性がフェースをシャットに使い、フェースローテーションを抑えるにはどうしたらいいか? そのヒントになるのが、ローリー・マキロイです。

マキロイを見ると、ストロンググリップ(左手の親指が、クラブの真上よりも左にある握り方)で握り、トップで左腕と左手甲が真っすぐか、やや左手首が甲側に折れているのがわかります。

画像: ストロンググリップで握り(写真左)、トップで左腕と左手甲がラインナップする(真っすぐになる)と、フェースを閉じて使える(写真右)

ストロンググリップで握り(写真左)、トップで左腕と左手甲がラインナップする(真っすぐになる)と、フェースを閉じて使える(写真右)

このように、ストロンググリップで握って、トップで左腕と左手甲をラインナップさせると、フェースをシャットに使うことができます。あとは、その手首の角度を保ってスウィングすれば、フェースローテーションも抑えられる。つまり、掌屈と同じ効果が得られるわけです。

手首や肩周りの硬い人でも、この動きであれば容易に取り入れられるはず。ですから、フェースシャットでローテーションを抑えたスウィングに挑戦するときには、ぜひ参考にしてもらいたいと思います。

画像: 【武市悦宏】飛距離が爆上がり&スライスが出ない!?"衝撃"の打ち方を武市悦宏が解説します!【レッスン】【ユージ】【ドライバー】 youtu.be

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