ミスショットをしたのに次に打つときも同じクラブを使うアマチュアゴルファーは少なくない。しかしプロキャディ・伊能恵子は「同じクラブは使わないべきだ」という。その理由は?

私は仕事柄、いろんなレベルのアマチュアゴルファーともラウンドをする機会があります。そのなかで「100切りゴルファー」と「80台70台でプレーするゴルファー」で決定的な違いがあると私は感じています。

それはズバリ“気持ちの切り替え術”を知っているか、知らないか、だと思います。

もちろん上級者ゴルファーは経験値があるので、技術的にもマネジメント、メンタル的にも自然と引き出しが多くなります。ですが経験値の浅いアマチュアゴルファーの方は技術の引き出しを急に増やすことは難しくても、メンタル面をコントロールするためにすぐ取り入れられる方法はいくつかあります。

そのひとつが「ミスしたら同じクラブを使わないこと」です。

画像: ミスしたらクラブを変える……それだけでも気持ちの切り替えがしやすい

ミスしたらクラブを変える……それだけでも気持ちの切り替えがしやすい

たとえば、絶好のライからの20ヤードのアプローチでサンドウェッジを手に取り、シャンクしてしまったとします。このときに100切りを目指すゴルファーは「どうしてシャンクしたんだろう? 今度こそ!」というようにまた同じクラブで同じ打ち方をするケースが多いでしょう。ですが、それが大叩きのもとなんです!

シャンクが出る原因はさまざまですが、ミスをしたクラブで打つとミスした球をイメージしやすく、同じ球が出る可能性が高いと私は思います。また、同じミスをしたらどうしよう……という思考にもなりやすいですから、それを防ぐためにサンドウェッジからピッチングウェッジに変えるなどして、気持ちを“リセット”してみてはいかがでしょうか?

もちろんこれはシャンクに限ったことではありません。パー5の2打目地点から距離を稼ごうとして3番ウッドを持ったものの、ダフってボールが前に進まなかった場合も一緒。再度3番ウッドを持つのではなく、5番ウッドやユーティリティに切り替えていくことがメンタルコントロールでもあり、マネジメント術でもあります。

クラブを変えるだけでいいの? と思われるかもしれませんが、そのひと工夫が気持ち的にラクになりますし、ゴルフをガラッと変えてくれる特効薬になる可能性が高いと私は思います。

そういえば、ミスしても同じクラブで打っていたな~というゴルファーは騙されたと思って、一度試してみてくださいね!

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