今回のドライバーはブリヂストン「B1」ドライバーです。「ザ・日本のプロモデルドライバー」といえる、ブリヂストンらしさ溢れるアスリートゴルファー向けの王道ヘッドです。
ヘッドの特性を見てみると、最適スピンの、いわゆる落ち着いた美しい弾道で飛ばしてくれます。設計が極端なロースピンヘッドではないので、最適なシャフトを装着すれば意外なほど幅広いプレーヤーが使えるヘッドになります。海外ブランドの低スピンヘッドで扱い難さを感じているプレーヤーには、ぜひお使い頂きたいヘッドです。
やや長めの重心距離とオープンフェースによって左を気にせず振っていける設計といわれていますが、球のつかまり自体はそれほど悪くありません。
「B1」のヘッドとの王道マッチングとしてはアスリート系シャフトになりますが、テストしてみると非常によいマッチングのシャフトが多くあります。
ヘッドスピード速めのアスリート向けとしては、切り返しでシャフトをしならせしっかり切り返せるプレーヤーなら、グラファイトデザインのニューモデル「ツアーAD UB」 がオススメです。これはコースで飛距離が出る、「飛んでるな~」と思えるマッチングです。このシャフトでしっかり振り切れるプレーヤーならロースピンの恩恵が受けられ、左を気にすることなく、強い中弾道で飛距離もアップします。しかし、切り返しの時に手元剛性が硬く感じる方だとトップでグッと力が入ってしまい 、シャフト手元側をしならせることができず、低めの弾道が出て、左に巻き込むような弾道になってしまう可能性があります。
トップでの手元の切り返しのタイミングのとりやすさなら三菱ケミカル「TENSEI 1K White」でしょう。ダウンスウィング時に切り返しがしやすく、イメージ通りの厚いインパクトを実現し安定して飛ばせる弾道を実現してくれるマッチングです。
ヘッドスピードが決して速くない方でも「B1」のヘッドで飛ばせるマッチングはといいますと、オススメしたいのはフジクラ「VENTUS BLUE」の 50グラム台ですね。
アスリートゴルファー向けのシャフト「VENTUS」シリーズですが、「BLUE」には「BLACK」にはない50グラム台のRフレックスが存在します。
スウィンガータイプでヘッドスピードがそれほど速くなくてもインパクトをしっかり作りたい方や、ボールのつかまりが悪くスライスに悩んでいる方にもオススメしたいフレックスがこの「VENTUS BLUE」の「5R」。「B1」ドライバーを使って、とくに打ち出しから右に飛び出して右に曲がっていく、いわゆるプッシュスライスで悩んでいる方には曲がり幅が少なくなる可能性が高く、試す価値があるマッチングです。
おそらく、「B1」のヘッド設計と「VENTUS BLUE」の「5R」の絶妙な手元剛性値と、シャフト中間部から先端部にかけて大きく走ることはないけど、しなるシャフト挙動がボールをしっかり捕らえてくれるのだと思います。
もうひとつのオススメはコンポジットテクノ「ファイアーエキスプレスRR-B」です。「B1」とのマッチングなら60グラム台がとくにオススメですね。
「RR-B」のシャフト設計はアマチュアゴルファーが使っても理想的なスウィングプレーンにシャフトを乗せやすく、ダウンスウィングからインパクトにかけてシャフトがオートマチックに仕事をしてくれますので「B1」のヘッドでもボールがつかまりやすく、フィニッシュまで振り切れる爽快な振りやすさです。ヘッドスピードもアップする可能性が高いです。
これはシャフトエネルギーをしっかりボールに伝えてくれ、飛距離アップを実現するシャフトマッチングです。
「B1」はヘッド後方の5つの弾道調整用ウエートポートを使って、捕まり具合を微調整でき、自分に合わせることができるのでぜひ活用して理想の弾道を実現して下さい。