オーナーズクラブといえば、車やバイクを思い浮かべる方も多いことだろう。同じモデルの所有者、オーナーが一堂に会し、自分のものを自慢し他人のものを褒め称える。パーツやチューニングの情報交換の場としても親しまれている。
ゴルフクラブにもオーナーズクラブが存在する。なかでも大きな規模で長年続いているのが「マジェスティオーナーズクラブ」だ。会員数は48,000名。ゴルフクラブのオーナーズクラブとしては最大級といっていいだろう。
ちなみにほかのメーカーのゴルフクラブでは、国民的ゴルフクラブの「ゼクシオ」もオーナーズクラブがあり発足は2012年で(2019年にリニューアル)、対象のドライバーおよび対象のアイアンセット両方を購入すると「ゴールドオーナーズ」、対象のドライバーおよび対象のアイアンセットのどちらか片方を購入すると「シルバーオーナーズ」に入会できる。とくに「ゴールドオーナーズ」は特典が多く、記念グッズが贈られ、ゴルフ場予約の特典やイベントへの参加が可能となる。
2019年に発足したのはヤマハ「インプレス」のオーナーズクラブ。まだコロナ禍の影響でイベントは開催されていないが、契約プロである有村智恵を公式アンバサダーに迎え、2000人近くの登録者がいると言われている。ただゴルフクラブを販売するだけでなく、長く使ってくれるユーザーに喜んでもらい、よりそのクラブとブランドを好きに、大切に、愛着をもってもらいたいというメーカーの気持ちが伝わってくる。
去る11月8日に程ヶ谷カントリー倶楽部で第19回「マジェスティオーナーズクラブコンペ」が開催された。
北は北海道、南は宮崎県から日本全国から計127名が参加。男女比は54パーセント対46パーセントと半数を女性が占めており、女性にも参加しやすいイベントだとわかる。もちろん夫婦で参加するオーナーも多い。
この「マジェスティ オーナーズクラブコンペ」は2003年からスタートした、年1回名門コースを貸し切りで開催している「マジェスティオーナーズクラブ」の会員特典のひとつだ。
契約プロの岩橋里衣、青木基正、金谷多一郎もゲストとして登場。アトラクションや試打会、ワンポイントレッスンでマジェスティオーナーたちと交流を深めた。愛用するプロたちに正しい使い方を聞き、レッスンまで受けられるというのだから、毎年参加者が多く、長く続いているのにも納得だ。
もちろん製品にはドライバーでいえば飛びと所有欲などが求められるところだが、それ以外のサービスを求める声、リアルでなくてもSNS上などでもいいなど、つながりを求める声も少なくはない。ただゴルフクラブを販売するだけでなく、長く使ってくれるユーザーに喜んでもらい、よりそのクラブとブランドを好きになってもらいたい。メーカー主導のこのようなクラブ組織は、そんなファンのために他メーカーとの違いを生み出す戦略として必要なのかもしれない。