古江彩佳が圧巻のコースレコードタイの8アンダーでフィニッシュ
現在までの賞金ランク1位は稲見萌寧選手で2位の古江彩佳選手との差は1700万円ほど。優勝賞金3000万円の今大会で古江選手が逆転で賞金女王になるためには2位以上の成績が必要となっています。
賞金ランキングとメルセデス・ランキングの上位40名が集結し、2サムでアウトコースからのワンウェイで20組がスタートしました。最終組で直接対決となった注目の2人、稲見選手は1バーディ3ボギーの2オーバー、古江選手は9バーディ1ボギーの8アンダーと対象的なプレーとなりました。
古江選手は出だしの1番ホールで左のラフからのセカンドショットをランを計算して手前のエッジに落としてピンそばにつけオッケーバーディで幸先よくスタートします。対する稲見選手も右のラフからの2打目をグリーンに乗せパーでスタート。
このホールのグリーン周りで数組前から定点観測していましたが、ラフから打った選手はことごとくグリーンをオーバーしボギーを打っていました。フォローの風、硬さのあるコーライグリーンとお椀をひっくり返したようなグリーン形状に、出だしから苦しめられる選手が多いなか、古江選手はすべてを計算しつくしたようにピンに寄せていました。このショットが今日の古江選手のプレーを物語るかのように前半は4連続を含む7バーディの29で折り返すと後半は2バーディ1ボギーのトータル8アンダーで初日を終えます。
いっぽうの稲見選手は、ショットもパットもピリッとしないプレー内容で前半で2ボギー、後半は最終ホールでバーディを奪い1バーディ1ボギーとしトータル2オーバーでホールアウト。最終ホールでは稲見選手らしいショットとパットで明日のプレーに期待がもてる終わり方を見せてくれました。
ラウンド後の会見で今日のプレーを振り返った古江選手はコーライグリーンに対するパットの意識を語りました。
「コーライグリーンなのでパターの芯で打てばヨレないと思っています」
その言葉どおりに短い距離から5メートル以上の距離までパットを決めまくりましたが、もうひとつ昨日のラウンド後の練習での成果も出たようです。
その練習は練習グリーンの周りから森本キャディが位置を決め、アプローチをして1パットで入れるパー2のアプローチコンテストを18ホールも楽しみながらやっていましたし、初日が終わった今日も最後まで残って同じようにやっていました。こういった積み重ねが今日のビックスコアにつながると改めて感じました。
首位は8アンダー古江選手、5アンダーにジョン・ミジョン、4アンダーに野澤真央、高橋彩華選手と続きます。一体どんな結末が待っているのかでしょうか。目が離せない戦いに注目していきます。