中古ショップ巡りを習慣とし、つねに掘り出し物を探しているゴルフ業界人、通称「中古名器ハンター」が時間の審査を経て“名器“と呼ばれるに至った中古クラブをハンティング! 今回はキャロウェイがアジア限定で販売したフルチタンヘッドドライバー「GBBエピックフォージド」!

「数年前のクラブでも性能に遜色ない」とは、ゴルファーの間でよく言われることですが、そんな言葉が似合うのがキャロウェイの「GBBエピックフォージド」です。「エピック」といえば、2017年に発売されて大ヒットとなった「GBBエピック」に始まり、2019年の「エピックフラッシュ」、そして今年の「エピックスピード」や「エピックマックス」など、飛距離性能に定評のあるブランドです。

「エピック」の特徴のひとつが、トライアクシャルカーボンと呼ばれるクラウンやソール部に積極的にカーボン素材を採用して軽量化を図るというものですが、「GBB エピックフォージド」は他の「エピック」には例のないフルチタン製です。近年では、ウッドの生産に積極的でないと言われる有名鍛造工場のOEMというウワサがあります。

画像: キャロウェイ「GBBエピックフォージドドライバー」(写真はロフト10.5度モデル)

キャロウェイ「GBBエピックフォージドドライバー」(写真はロフト10.5度モデル)

クラウン部にカーボンを採用しないこと、そしてヘッド後方を過度に低くしないことで、「エピック」のシリーズとしては、それなりにスピンが入る特性をもち、スッキリしたヘッド形状で操作性の高さを持つドライバーです。「SP-700」という強度の高い素材をフェースに使用し、「エピック」の特徴である“2本の柱”と相まって、初速性能の高さを味わえます。

さらに、最近では珍しくなってきた喰いつくような打感が味わえるのも特徴です。このあたりは定評のある鍛造フェースの為せる技ですが、打感・打音の良さと操作性の高さという、ほかの「エピック」シリーズにはあまりない魅力があります。

アジア限定モデルということで、大きな宣伝もなく、発売後まもなくして新モデルの「ローグ」が登場したため、市場ではあまり目立つことのなかったドライバーですが、クラブとしてのバランスの良さ、ヘッド形状の美しさなど、特筆すべき点の多い隠れた名作です。

現在は、中古で2万円を切るものも多く、コスパの高さが期待できます。ウィークポイントは、ネックが接着式で“カチャカチャ”による脱着ができないので、シャフト交換が手軽に行えないことです。好みのシャフトが装着されていたら、お買い得と言えるでしょう。

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