青いコスメで「アッタス」の13代目となる「キング」。ボールがつかまって飛ぶとじわじわとアマチュアにも人気が広がっている。そんな中、再注目されているのが10代目のモデル「ジ・アッタス」だ。そう、激戦の結果、賞金女王に輝いた稲見萌寧が使うシャフトだ。
強いプロが使う道具はいいに違いない! と、稲見が使うパター「トラス」に負けず劣らず、秋ごろには女子ツアーでブームとなっていた。稲見を指導し、ギアにも詳しい奥嶋誠昭コーチによると「トップから少しスウィープに入ってくる稲見選手のスウィング軌道にマッチしていて、しなり感とボールのつかまり具合が彼女にぴったりなんです」とのこと。フェアウェイウッドに入れている「アッタス11(ジャック)」だと少しのミスで左に行ってしまうという。
どんなシャフトかというと、USTマミヤのシャフト分布図を見ると全シャフトのど真ん中に位置するモデル。ヘッドと使い手を選ばない中調子、トップからの切り返しでは適度にしなって粘りを感じ、そこからインパクトへ向けてスムーズに走ってくれる。
40グラム台からのラインナップで、軽いものほど粘りがあり、重さが増すにつれて走り感と弾き感が強く感じられるようになる。
クラブナビゲーター、ゴルフステージ成城の吉田朋広氏によると「アッタスシリーズの10代目として『アッタスの集大成』として登場したシャフトです。切り返しが自分のタイミングででき、芯に当てやすく、インパクトが安定しますね。ボールをつかまえたり、極端に走るようなシャフトではありませんが、ヘッドの性能をそのまま出してくれるシャフトです」とのこと。
ちなみにマーベリックサブゼロのヘッド特性を聞いてみると、「自然に打てばストレートからストレートフェードが出る」(吉田氏)と、まさに稲見の持ち球とマッチしている。
男子プロを見ると、現在は「アッタス キング」に変えたものの最近まで金谷拓実も「ジ・アッタス」を使っていた。最新モデルの「キング」ならぬ“クイーン”が使う「ジ・アッタス」、リシャフトは新しいものが必ずしもいいというものでもない、自分に合ったものがいいと稲見も証明してくれているし、誰にでも合いやすいというもの非常に気になる。自分のドライバーのエースシャフト候補として考えてみてはいかがだろうか?