ミスショットをするとスウィングの細かい部分を気にしだすアマチュアゴルファーは多いが、プロキャディ・伊能恵子は「それはもったいない」と話す。その理由はいったいどんなことか? 詳しく聞いてみよう。

コースマネージメントやクラブ選択のほかに、ターゲットに対してどれくらい正確に打っていけるか、ということもスコアを作るうえでは重要なこと。ただ私たちは人間ですからミスして当たり前で「その後」が肝心だと私は思います。

アドレスで70%以上が決まると言われているように、ターゲットに対して正しくアドレスできていなければ狙った方向へは飛んでくれません。だからこそ、私はミスショットしたあとに必ず「ターゲット方向へ正しくアドレスできていたか」を確認するようにしています。

ただ、アマチュアの方のプレーを見ると「トップが深かったかな」「ダウンスウィングで力んじゃったかな」というように、一番先にスウィングを見直す方がとても多いような気がします。じつはコレ、すごくもったいないこと。

画像: 「げげっ、右に行っちゃったよ~」のあとが肝心! プロキャディが教える、ミスショット後にやるべきことって?

というのも、どんなに練習やラウンドを重ねていても、私たちは人間ですし、スウィングは毎回少しずつ違っています。毎日練習をしているプロゴルファーでも日によってスウィングに変化があるんですから。それをミスする度にスウィングが原因だと考えてしまうと、ラウンド中にスウィングのことしか考えられなくなるはずです。その結果、目の前の1打に集中できなくなり、スコアがまとまらないなんてことになりやすいですよね。

なので、ミスしたら「スウィング」ではなく「正しくアドレスできていたか」を確認してみてはいかがでしょう?

プレー中なら同伴者に「右の大きい木を狙ったんだけど、ちゃんと向いていた?」と聞くのもひとつの方法。セルフチェックをするなら打った後にクラブを両つま先に合わせて地面へ置く。そして後方から置いたクラブを見て、どこを向いていたか把握する。このときにターゲットより少し右を向いていたなら、アドレスを意識すればいいだけですよね!

チェックしてみるとちゃんとターゲットに向いていたということもあるはずです。そのときはボール位置やクラブの入り方などに目を向けてみる。コースでミスしたら最初からスウィングを見直すのではなく、まずはアドレスからチェック! やってみてはいかがでしょう?

ゴルフはメンタルスポーツのため、小さな考え方ひとつでスコアに影響を与える可能性があります。スウィングの練習も大事ですが、コースでスコアを作ることを想定し、ターゲットに対してきちんとアドレスを取る練習も取り入れてみるといいかもしれません!

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