ゴルフクラブと体の唯一の接点である「グリップ」=「ゴルフクラブの握り方」。過去みんなのゴルフダイジェスト上で読者に答えてもらったアンケート結果を参考に、小暮博則プロに聞いてみた。後編はアンチセオリーでも米ツアーで見られるようになった握り方を紹介
プロの世界では減ってきた「ストロング×ストロング」は4位
小暮:左手の親指と人差し指で作るV字と右手の親指と人差し指で作るV字が右肩を指すこのグリップ。一時期は多くのプレーヤーがやっていましたが、いまは少なくなってきました。
お手本になるのはマット・クーチャーです。フェース面と左手のストロンググリップの関係をキープしたまま、フラットで低いトップをイメージ。このグリップの人はテークバックとダウンスウィングのスウィングプレーンが同じになる1プレーンのスウィングを目指すのがいいでしょう。
少数派の「ウィーク×ストロング」はジョン・ラーム
小暮:左手のグリップはウィークで右手のグリップはストロング。やってみるとわかると思いますが、まるで丸太を持っているようなグリップです。
左手をウィークに握ることで、トップで左手首を手のひら側に折る動き、すなわち掌屈をしやすくなり、インサイドからおろしてきてハンドファーストのインパクトがしやすくなります。体格に恵まれていて腕っぷしに自信がある人向きです。ジョン・ラームがお手本ですね。
かつては技巧派、いまや超飛ばし屋グリップは最下位
小暮:左手が腕をローテーションしやすいですが左に行きすぎない、右手は使えないこのグリップ。アマチュアの方にはオススメしませんが、あのプロがやっています。米ツアーきっての飛ばし屋、ブライソン・デシャンボーです。
左手がウィークのためトップで腕と背筋を伸筋しやすく、この両手の合わせ方だとボールにドライブをかけるような動きがやりやすく、彼のように打てたとしたなら高い打ち出しとランが多いボールが打て、飛距離を出すことができるのです。