2012年 ロイヤルコレクション「BBD 105Vフォージド」
2012年は46.5インチのミズノ「JPX 800AD」とロイヤルコレクション「BBD 105Vフォージド」の決勝戦。長尺のJPXはビッグキャリーを武器に記録を伸ばすが、BBDはライナー性の強い球で風を物ともせずに優勝した。ドライバーがもつ重心の高さと低スピン性能が命運を分けた。
![画像: オーソドックスな形状で、風に負けない強い弾道が優勝へと導いた「BBD 105Vフォージド」](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2021/12/16/8d4f926564bbd626cebd95ea42f43aeae0d61cec_xlarge.jpg)
オーソドックスな形状で、風に負けない強い弾道が優勝へと導いた「BBD 105Vフォージド」
2013年 ナイキゴルフ「VR_Sコバート」
2013決勝戦はいまはなきナイキゴルフの「VR_Sコバート」と、正統派モデル、タイトリスト「913D3」の戦い。3人のテスターの飛距離の平均が1ヤード差以内ならプレーオフという、「D-1グランプリルール」に従ってプレーオフに突入したが、僅差で「VR_Sコバート」が勝利となった。ヘッド性能的には高重心でスピンは多め。やさしさと操作性が光った1本だ。
![画像: 使う人も多かったナイキの赤いドライバー。ソールがえぐれた形状を見てもわかる通り、重心は高い](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2021/12/16/6b3a08630cb4369c21eb943361dc2848ac16e1df_xlarge.jpg)
使う人も多かったナイキの赤いドライバー。ソールがえぐれた形状を見てもわかる通り、重心は高い
2014年 テーラーメイド「SLDR」
2014年からドライバーの設計コンセプトに明らかなトレンドが出てくるようになる。2014年は「浅重心」と「低重心」。あまりの低スピン仕様で飛距離へのポテンシャルは高いが、打ち出しを高くしないと本来の性能を発揮できないため「ロフトアップ」という言葉を生んだ、テーラーメイド「SLDR」が超ビッグドライブを炸裂させ優勝した。
![画像: 理論上の飛ばしのスペックを実際に出現させ、高い打ち出しと少ないスピンは飛距離を伸ばすことを見事に証明](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2021/12/16/9ec8041374474ab7be9c34c9887f44e2d7d24348_xlarge.jpg)
理論上の飛ばしのスペックを実際に出現させ、高い打ち出しと少ないスピンは飛距離を伸ばすことを見事に証明
2015年 プロギア「iDナブラRS01」
2015年の決勝戦では長尺仕様のフォーティーン「ゲロンディ」と、低重心ドライバー、プロギア「RS01」が対決。スピンを抑えた伸びのある弾道が打てる「RS01」が優勝。初速の速さも優勝の理由だったようだ。この後、「ゲロンディ」長尺理論を携えたドライバーは必ず上位に顔を出すようになる。
![画像: ヘッドスピードが速くなる長尺理論に低スピンと反発性能で対抗し勝利した](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2021/12/16/a9ee632b2a6a1836a7b09dbf826561ed47b20272_xlarge.jpg)
ヘッドスピードが速くなる長尺理論に低スピンと反発性能で対抗し勝利した
2016年 キャロウェイ「XR-16」
2016年の「D-1」を制したのはキャロウェイ「XR-16」。ヘッドの特徴といえば重心が深く、やや高い設定で慣性モーメントも大きい。決勝ではピン「G LSテック」と戦いビッグキャリーボールで激戦を制した。ちなみにこの頃からドライバーには空力をよくする機能が搭載されるようになった。
![画像: 空力をよくしてヘッドスピードを上げるドライバーが出てくるようになった](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2021/12/16/381111638cb11b78850efb6058e901e3d91e668f_xlarge.jpg)
空力をよくしてヘッドスピードを上げるドライバーが出てくるようになった
2017年 キャロウェイ「GBBエピックスター」
そして2017年、キャロウェイが「GBBエピックスター」で「D-1グランプリ」2連覇を達成。決勝の相手は永遠のライバルで、名勝負数え歌を繰り広げるテーラーメイドのドライバー「M2」。「M2」がボールをしっかりと押して飛ばすのに対して「GBBエピックスター」は「みんなの打球を見ていると、出だしからの初速が違う、ボールスピードが速った」とミスターD-1・横田英治プロも驚く初速性能をもっていた。
![画像: 一世を風靡した「ジェイル ブレイク テクノロジー」でヘッドのたわみを抑え「ボールスピード」をアップさせた](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2021/12/16/b3f8e14f30869db19ae77f4e7463d28728049169_xlarge.jpg)
一世を風靡した「ジェイル ブレイク テクノロジー」でヘッドのたわみを抑え「ボールスピード」をアップさせた
2018年 テーラーメイド「M4」
2018年は前年決勝で敗れ去ったテーラーメイドがうっぷんを晴らすかのように、ぶっちぎりで優勝。打点のブレに強い「ハンマーヘッド」と「ツイストフェース」の力で「M4」が勝利した。悪条件を好条件に変えれるほど、「M4」の低スピン仕様が優勝へと導いた。
![画像: 飛びの要素がテンコ盛りされた「M4」ドライバー。決め手は風に強く曲がりにくい弾道だった](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2021/12/16/9dc3c084d3528cc5daacfbca1566fb0a1ac07b77_xlarge.jpg)
飛びの要素がテンコ盛りされた「M4」ドライバー。決め手は風に強く曲がりにくい弾道だった
2019年 ピン「G410プラス」
「D-1グランプリ」の長い戦いの歴史の中で「長尺が生み出すヘッドスピード」、ヘッドとフェースの反発性能が生み出す「ボールスピード」、強く打っても吹き上がらない「低スピン性能」と優勝の条件が毎年変わり、注目されるようになってきた。そんななか優勝したのは、この年大活躍した渋野日向子とともに人気が急上昇したピン「G410プラス」。これまでのドライバーと違い、重心高めでほどよくスピン量があり、ミスをしてもヘッドがブレないというやさしさをもったドライバーの優勝となった。
![画像: D-1グランプリには珍しく、やさしい機能で優勝した「G410プラス」](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2021/12/16/c6d6f846de67a094b1811551b39448654096043e_xlarge.jpg)
D-1グランプリには珍しく、やさしい機能で優勝した「G410プラス」
2020年 キャロウェイ「MAVRIKサブゼロ」
この年、ゴルファーが大注目の一戦「SIM」vs「MAVRIK」が決勝戦で実現する。テーラーメイド「SIM」軍団の代表はボールがつかまる「SIM MAX-D」、対するキャロウェイ「MAVRIK」軍団の代表は「MAVRIK サブゼロ」。球が上がりやすくつかまる「SIM MAX-D」はミスに強く平均飛距離を伸ばすも、AIフェースでボールスピードに優れる「MAVRIK サブゼロ」が一閃。王者となった。
![画像: AIフェースが生み出すボールスピードと低スピン性能。ふたつの強みをもつ「MAVRIK サブゼロ」がライバル対決を制す](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2021/12/16/b3b39c51002cd8f2cc901dcef40798bb0c8c2a26_xlarge.jpg)
AIフェースが生み出すボールスピードと低スピン性能。ふたつの強みをもつ「MAVRIK サブゼロ」がライバル対決を制す
2021年 キャロウェイ「エピックMAX LS」
ダークホースとして決勝にまでコマを進めたミズノ「ST-Z」と群を抜く初速性能でシリーズの頂点に立ったキャロウェイ「エピックMAX LS」との最終決戦。低スピン性能がウリの「ST-Z」がこのまま優勝するかと思われたが、「エピックMAX LS」は「MAVRIK」譲りの低スピン性能に加え、洗練されたAIフェースが生む驚異のボールスピード、大きな1発がモノをいい勝負アリ。またもやキャロウェイが2連覇を達成した。
![画像: 2022年はキャロウェイのAIフェースが生むボールスピードに対抗するドライバーが出てくるのか楽しみだ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2021/12/16/e902ab0def268b0e2f2ca9d563d621c6f604b6e1_xlarge.jpg)
2022年はキャロウェイのAIフェースが生むボールスピードに対抗するドライバーが出てくるのか楽しみだ
今年一番飛ぶドライバーはこれだ!「D-1グランプリ2018完結編」
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