ゴルフコースのホール設計は千差万別だが、大まかに言えば4パターンに大別される。今回はそのうちのひとつ、「フォクシー」タイプのレイアウトについて解説。

「フォクシー」と聞くと何を連想しますか? 誰もが「キツネ」を思い浮かべるのではないでしょうか。どちらかといえば、愛嬌のあるタヌキに対してキツネにはずる賢いイメージがありますね。そんなキツネのようにイメージされたホールデザインがあるのです。

簡単に言えば、「フォクシー」とは打ち上げで砲台になっているホールをいいます。打ち上げといってもその高低はさまざまですが、例えばパー4のホールで、グリーンが丘の上にあり、2打目地点からは視認できないことがあります。このようなホールのことを「フォクシー」というのです。具体的な例を挙げますと、長野県にある千曲高原GCの7番ホール/346ヤード/パー4です。

このホールはほぼ直線ですが2打目地点からまるで壁のように急激に打ち上げになっていて、距離感がまったくつかめません。そのためか実際にラウンドして思い切りボールをカチ打ち上げるように打った記憶があります。

画像: 千曲高原GCの7番ホール。グリーン側から見てもこの傾斜。2打目地点から見ると緑の壁に打つようだ

千曲高原GCの7番ホール。グリーン側から見てもこの傾斜。2打目地点から見ると緑の壁に打つようだ

ほかにもありますね。戦前の1936年に、井上誠一設計で開場をした那須GCの12番です。このホールは直線で496ヤード/パー5で、グリーン手前60ヤード付近から急激な登りになっていて高低差にして約28メートルの高さがあります。そのためかなりの高弾道の球を要求するホールです。

まだあります。箱根園GCの14番ホール/340ヤード/パー4です。このホールは全体が打ち上げになっていて、フェアウェイ右側にはマウンド群が連なり、インランドリンクス風な特徴的な景観を持っています。グリーンはさらに打ち上げていてアプローチの距離感を把握しにくく難しいイメージがあります。またバンカーなどのハザードは1カ所もありませんが、打ち上げが続きグリーン面が見えない状態で攻めていくことになるため難易度は高くHC2のホールとなっています。

画像: 名物ホールでもある箱根園GCの14番。高低差に加え、右側のマウンドのせいで距離感が狂わされる

名物ホールでもある箱根園GCの14番。高低差に加え、右側のマウンドのせいで距離感が狂わされる

ゴルフコースのホールは、基本的に4つのパターンの組み合わせで成立しています。「レダン」「ケープ」「フォクシー」と打ち上げでブラインドになっているホールの「アルプス」があり、この4パターンの組み合わせなのです。さらにそれらをコース設計者がハザードやドッグレッグ、打ち下ろしなど独自にアレンジを加えて個性的にしているのです。

画像: 【高島早百合レッスン】太極拳みたいに振ると飛距離が伸びる⁉高島早百合が教える、飛んで曲がらないスウィングづくり【飛距離アップ】【ドライバー】 youtu.be

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