コルダ姉妹の妹ネリーがティーイングエリアにいるタイガーにとはにかみながら声をかける動画がPNCチャレンジ初日、LPGAのツイッターにアップされた。
ネリーにとってタイガーとの遭遇は人生初。写真を撮って欲しいという彼女に「ネリー、オーケーだよ。交渉成立!」と応じたタイガーの隣に立つと「邪魔はしたくなかったんですけど、どうしても一緒に写真を撮ってもらいたくて」と感無量。大会でペアを組む元プロテニスプレーヤーで全盛期には世界ランク2位だった父ペルトさんと弟セバスチャンもタイガーとの貴重な写真撮影に成功した。
コルダ家は世界に名だたるアスリートファミリー。コルダ姉妹はゴルフ界でトップを走り、弟もテニスの世界ランクトップ50以内に入っており、3人揃って東京オリンピックに参加。母も元テニスのオリンピック代表で両親のアスリート的DNAを3姉弟がもれなく受け継いでいるのだ。
「最高にクールだわ」と携帯電話を握り締めはしゃぐネリー。しかもタイガーがネリーに贈った言葉が彼女をさらに興奮させた。
「今年はたくさんテレビでゴルフを観戦する時間があったからね。もちろんネリーのこともチェックしたよ。彼女を見ているとセレーナやヴィーナス(ウィリアムス)を思い出す」とテニス界のスーパースターを引き合いに出し「2人はあっという間に(テニス界を)席巻した。ネリーには彼女たちと同じ内面の情熱と勢いを感じる」と最大級の賛辞を贈られたのだ。
ところで2日間の競技を終えたタイガーは? 満面の笑みでインタビューに応じ「最高のパートナーと一緒ですごく楽しい時間を過ごせた」と2日目に大会最少スコア記録に1打と迫る15アンダー57をマークし満たされた表情。
しかしそれはあくまでも息子と一緒にプレーするエキジビション的な意味合いでの“満足”で競技への復帰については慎重だ。「こうして両脚で立っていることさえ10カ月前は危ぶまれた。それを思うと感謝の思いしかない。でも今年5回目か6回目のラウンドだしこういう脚の状態でプレーしたことがないから正直疲れた(笑)。やっぱりカートが必要だ」。
それにしてもチャーリー君はタイガーに、タイガーは父アールさんに益々似てきたと思うのは私だけだろうか。