自分が使うアイアンのPWのロフトにもよるがPWのロフトが45、46度の標準的なアイアンセットの場合、AWは52度、SWは58度を選んでいるゴルファーが多いと小暮プロ。
「スコアを作るうえで重要な役割をもつウェッジセッティング。プロのセッティングを真似するのもいいですが、もうちょっと自分のプレーを見つめ直して選んでほしいものです」と小暮プロ。
たとえばパー4のホール、ドライバーがナイスショットのとき、2打目を打ったあと、どこに外すことが多いかが基準となるという。
「ゴルフの腕前がよくないと、なかなかパーオンはしないと思います。ではパーオンしなかった場合どこに外しているかというと、多くのアマチュアゴルファーは手前に外しているのではないでしょうか」(小暮プロ)
自分の番手の飛距離を過信していることが多いアマチュアゴルファー。ミスした時はほとんど、ボールはグリーン手前にあるはず。番手の飛距離をキャリーでなく、トータルで把握している場合もこうなりやすい。グリーンをオーバーしてくる人は確かにいない。
「グリーン手前に外した場合、花道を使うこともできますし、どうしても上げなきゃいけない状況というのは少ないもの。高いバンカーもロフト56度あれば脱出できます」(小暮プロ)
では2打目でグリーンをオーバーしたり、真横に外したりすることが多い人はどうだろう。
「自分のアイアンの飛距離をキャリーで把握している中・上級者は、グリーンをキャリーで狙えて、横に外したり、奥に外したりすることが出てきます。そうなると、傾斜はキツいし、暖かい季節であれば深いラフのところにいくことも多い。こういう人なら60度などのロフトが多いウェッジが必要となります。58度や60度と、ロフトが多いウェッジはボールが上がりやすいことからもわかるように、前よりも上に力がいきやすい。それだけに距離のコントロールも難しく、使える人も限られてくるのです」(小暮プロ)
では、どうすればいいか? 基本的には52・56・60のUSPGAツアーの選手がやっているセッティングをベースにするといいという。
「『52・56・60』を基準にしておいて、安定して90を切れるようになるまでは『52・56』だけでいいと思います。スコアがよくなってパーオンで狙えることや、パーオンの確率が高くなってきたらそれに60度を加える。その60度もグリーン横から奥に行った場合しか使わない。これでウェッジ選びがシンプルになりますよ」(小暮プロ)
ゴルフの腕前とセカンドショットがどこに飛ぶかで考えるシンプルウェッジセッティング。
自分の2打目を思い出して、いまのウェッジが合っているか考え直してみよう。