飛距離への飽くなき探求のためには肉体改造も厭わない。一見誰に何といわれようが構わない豪放磊落なタイプに見えるブライソン・デシャンボーだが、じつはネットでのバッシングを気に病み「ゴルフをやめようと思った」時期があるという。デビュー以来良きにつけ悪しきにつけ注目を浴びてきたマッドサイエンティストの光と影。

コロナでツアーが中断している間、肉体改造を行い超人ハルクのような屈強な体になったデシャンボー。それによって飛距離も大幅にアップ。ここ2シーズン、ドライビングディスタンスナンバー1の座をキープし、全米オープンではパワーでコースをねじ伏せメジャータイトルも獲得した。

画像: 2021年もゴルフ業界に様々な話題を提供したブライソン・デシャンボー(写真は2020年のWGCメキシコ選手権 撮影/姉崎正)

2021年もゴルフ業界に様々な話題を提供したブライソン・デシャンボー(写真は2020年のWGCメキシコ選手権 撮影/姉崎正)

ラウンド中もプロテインをガブ飲み姿が目撃されるなど筋肉=飛ばしへのストイックな取り組みは称賛に値したが一部ではステロイドなどの筋肉増強剤使用疑惑の噂が囁かれたりもした。

そこでデシャンボーはオフに入ったタイミングで自ら薬物検査を行いその結果をSNSで公開(現在は削除されている)。ビデオまで作成し「自分はクリーン。違法な薬物は検出されなかった」と身の潔白をアピールした。そうまでしてでも彼は世間を納得させたかったのだ。

ブルックス・ケプカとの確執が話題になったとき、ケプカは「話題になるのはゴルフ界にとっていいこと」と騒動を歓迎しているように見えたが、デシャンボーはギャラリーからケプカの愛称“ブルクシー”と呼ばれ顔色を変えるほどナーバスになっていた。

コロナワクチン接種を巡ってネガティブな発言をおこなってバッシングを受けると会見を拒否。我が道を行っているのかと思いきや内心深く傷つき「ゴルフをやめようか」と思い悩んだのだという。

ヒーロー・ワールドチャレンジに出場したとき彼はこんなことを語っていた。「嫌気がさすほど叩かれた」とことあるごとにネットが荒れ炎上、いわれなき批判を受け「こんなに叩かれるならゴルフから去ったほうがいいのかもしれないと考えた。ゴルフをやめて静かに暮らした方が幸せなんじゃないか、と」。

そんな彼を翻意させたのがポッドキャストで繋がった俳優クリス・ブラッドのこんなアドバイス。

「コースにいるときの自分とそれ以外の自分をきっちり分ければいいんじゃないかな。コースにいるときはみんながイメージするデシャンボーというキャラクターを演じ、そこから離れたら本来の自分、本当のキミに戻ればいい」

批判を受けたとしてもそれは本当の自分ではなく、自分が演じているキャラクターに対するもの。そう割り切れば精神的なダメージは軽減される。このブラッドのアドバイスがゴルフ界から去ろうとしていたデシャンボーを引き止めた。

世界ドラコン選手権に出場しベスト8入りしたデシャンボーは「プライベートではほとんどラウンドしない」という。では何をしているの? コースを回る代わりに練習場とジムにこもり日々飛距離アップに特化した“研究”に没頭しているのだ。

見かけよりずっと繊細なマッドサイエンティスト=イカれた科学者は来年どんな話題を提供してくれるのだろう?

画像: 【高島早百合レッスン】バックスウィングで自然と胸が回る!スウィングを自然と整えるステップ打ちドリルとは?【飛距離アップ】【ドライバー】 youtu.be

【高島早百合レッスン】バックスウィングで自然と胸が回る!スウィングを自然と整えるステップ打ちドリルとは?【飛距離アップ】【ドライバー】

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