江連忠プロが教える、安定したパットストロークを実現するための構え方のコツを、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが試してみた。

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。ゴルフのスコアを作るのは最終的にパットです。たとえ300ヤード飛ばしたって、30センチが入らなければスコアにならないわけですよ。

パットって地面の上を転がすだけのショットなので、どちらかと言うと単純な動きなわけですが、逆にい言えばだからこそ難しい。ちょっとしたアドレスのズレなんかで突然入らなくなったり。スタンスの幅でも、広いほうが良いのか、狭いほうがいいのか悩んだり。

週刊ゴルフダイジェスト12/28号の連載漫画「江連忠 新モダンゴルフ」で「パットの良い構え」ということが描かれていました。どんな構え方が良い構えなのでしょうか? 試してみることにしました!

画像: 江連忠プロのレッスンを漫画で分かりやすくお届けする「江連忠 新・モダンゴルフ」は週刊ゴルフダイジェストで連載中

江連忠プロのレッスンを漫画で分かりやすくお届けする「江連忠 新・モダンゴルフ」は週刊ゴルフダイジェストで連載中

パッティングのスタンスの広さって人それぞれじゃないっすか。松山英樹プロなんてけっこう広めでどっしりと構えていますよね。パットの名手と呼ばれる谷口徹プロは足を揃えるくらい狭いスタンスです。「パッティングに形なし」なんて言葉がありますが、僕たちアマチュアはどのくらいのスタンス幅がいいのでしょうか?

江連プロによると、一流選手のパッティングで注目するべきところは、お尻が絶対に動かないということだそうです。お尻が動かないことでストロークが安定するんですね。なので、アマチュアもお尻が動かないスタンスの広さでアドレスをすればいいということ。

単純に考えたら、スタンス広いほうが下半身が安定してお尻も動かないんじゃないの? って思うのですが、広すぎると上半身の動きが制限されてしまうそうです。上半身がスムーズに動かないんですね。かと言って上半身が動きすぎるのもフェースの向きが安定しないなどの悪影響が出てきます。なので、下半身がブレず、上半身が適度にスムーズに動くスタンス幅が良いということ。

ってことで、さっそく自分にはどのくらいのスタンス幅がいいのか調べてみることにしました。普段は少し狭めのスタンス幅なのですが、とりあえずかなり広めのスタンス幅から試してみることに。

自分ではありえないくらい広くしましたが、さすがに下半身は安定するもののヘッドをスムーズに動かすのが大変。無理にヘッド動かそうとして、見事にダフりました(笑)。何事もやりすぎはダメってことで。

画像: (左)かなり広めにしてみましたが、スムーズにストロークできませんでした。(右)松山プロくらいのイメージでスタンス。これも少しヘッドを動かしにくい

(左)かなり広めにしてみましたが、スムーズにストロークできませんでした。(右)松山プロくらいのイメージでスタンス。これも少しヘッドを動かしにくい

次に自分のイメージ的には松山プロくらいの感じでスタンスを広くしました。これは下半身にかなり安定感が出ます。どっしり感はかなり高い。でもストロークが少し不安定な感じがしました。僕的には、やはりスタンスが広めだとかなり手元を左右に動かすイメージでないとストロークできないんですよね。手を動かす距離が大きくなると軌道が安定しません。

画像: 松山プロのイメージで構えると、スタンス幅は約50センチでした

松山プロのイメージで構えると、スタンス幅は約50センチでした

さっきのスタンスから少し狭めにしました。それでも下半身のどっしり感は失われていなくていい感じです。ストロークもスムーズに動くし、安定するように感じます。手を動かすと言うより、肩の動きでストロークできるような感じ。僕はこのくらいのスタンス幅が下半身の安定とストロークしやすさのバランスがちょうどいいですね。靴のかかと真ん中でスタンス幅を測ってみると約35センチでした。

狭めのスタンスも試しました。かかと真ん中で計測してスタンス幅15センチくらいで、ほぼ足を揃えるような感じ。これはやはりストローク中に少し下半身がぐらつきますね。特に長いパットのときには下半身がブレてストロークが安定しません。下半身が安定しないことで上半身も微妙に動いてしまうので、出球の方向が狂ってしまいます。これではショートパットもちょっと不安になりますね。

いろいろ試した結果、僕的には肩幅よりもちょっと狭めくらいのスタンスが一番安定感があって、上半身もスムーズに動くという結果に。自分が今までやっていたスタンス幅よりは少し広めでした。

画像: (左)スタンス幅30センチ。これが自分的にはしっくり来ます。(右)ほぼ足を揃えてみると、ストローク中に軸がブレる感じがしました

(左)スタンス幅30センチ。これが自分的にはしっくり来ます。(右)ほぼ足を揃えてみると、ストローク中に軸がブレる感じがしました

そして漫画の中で江連プロが言っているもうひとつの大事なこと、それがアライメント。アマチュアの場合目標に対して体がねじれて構えてしまっていることが多いらしいです。たとえスタンスの向きが目標に向いていても、肩や腰が左を向いていたり。その原因はいろいろあるのですが、前傾角が深すぎてつま先体重になっていることや、カップを見てしまったり、体のゆるみだったりってのが多いらしいです。

それを直すためには誰かに後ろから見てもらい、目標に対して肩も腰も真っすぐに構えます。そしてその状態で体を締める意識で腹筋に力を入れるといいようです。江連プロによるとアマチュアはラクに構えすぎているので、かなり腹筋に力を入れたほうがいいと。腹筋に力を入れることで、体幹が意識できるようになり、腕の力も抜けるのでスムーズにストロークできるということなんです。

画像: (左)しっかりと腹筋に力を入れることで、上体の力が抜ける。(右)入れたいという意識が強くなると、どうしても肩や腕に力が入ってしまう

(左)しっかりと腹筋に力を入れることで、上体の力が抜ける。(右)入れたいという意識が強くなると、どうしても肩や腕に力が入ってしまう

さっそくかなり腹筋に力を入れて構えてみました。たしかにこうすると腰から下がガッシリと安定する感じがするし、腕に力は入らないですね。さっき自分にちょうどよかったスタンス幅で腹筋に力をいれてストロークしてみると、かなり安定してパッティングができました。これはいいかもしれないですね~。

しかしプロって毎回こんなに腹筋に力を入れてパットしてるんでしょうか。ただ腹筋のことばっかりに意識が行くとタッチが合わなくなったりもしますので、構えたときにグッと腹筋に力を入れて、後はストロークやタッチに集中するのがよさそうです。

いままで、パットのスタンス幅とかはあまり気にせずやってきたんだけど、これからは毎回ちゃんとスタンス幅やボール位置などをチェックして、腹筋にも力を入れてストロークしようと思いました。きっとパットの安定感がアップするんじゃないかと期待しています。みなさんも一度、自分に合うスタンス幅をチェックしてみてはいかがでしょうか。もしかしたら劇的にパットが入るようになったりするかもしれませんよ。

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