70台と90台のスコアの違いは、テークバックにあると幕張ゴルフ上達センターのプロコーチ長谷川哲也。インサイドに引きすぎてしまうテークバックを70台のテークバックにすべくクラブを使ったドリルで解消する方法を教えてもらおう。
テークバックの始動でクラブヘッドをインサイドに引きすぎてしまうことで、トップでシャフトが飛球線とクロスしたり、ダウンでカット軌道になったりする原因になると長谷川コーチ。テークバックの始動では手元は内側、クラブヘッドは手元よりも外側にある位置関係が大切だという。
そこでクラブを使って簡単に正しい始動を体感できるドリルを教えてもらった。7番アイアンなどでシャフトの中間部分を握ってグリップエンド部分は左腰に触れた状態からテークバックをするというもの。
「ヘッドをインサイドに引くクセがあるとグリップが左腰から離れてしまいます。ゆっくりでいいのでグリップが左腰から離れないようにテークバックをしてみると、正しい手元とクラブヘッドの位置関係が感じ取れるはずです」(長谷川コーチ)
クラブを短く持ったまま、テークバック、バックスウィング、ダウン、インパクトとスウィングを進めていくとボールを打とうとする流れの中では感じ取れない、それぞれの位置での体とクラブの位置関係を確認できるという。
「ある程度ボールが打てる90台でプレーできるゴルファーでも、このドリルで始動のクラブと手元の位置や下半身の連動など、スウィング中の体とクラブの動きが確認できます。効率が良く再現性が高い70台のスウィングを目指して繰り返し練習することが大切です」(長谷川コーチ)
90台のスウィングから70台のスウィングに進化させるためには、クラブと体の同調や体の動きの連動性など効率的で再現性が高いスウィングを身につけることが重要だ。手軽にできるクラブを短く持ったドリルでその感覚を手に入れよう。
取材協力/幕張ゴルフ上達センター