ドライバー「ZX7」に装着されているシャフトは三菱ケミカルの最新モデル「ディアマナPD」。「表示されているスペックより硬めに感じるシャフトですので、飛ばす選手らしく女子プロにしてはなかなかハードめのセッティングだと思います」(吉田氏)
実際、試打テストでもフジクラ「スピーダーNX」やグラファイトデザイン「ツアーAD UB」に比べ、「ディアマナPD」は手強いといわれることが多い。
3Wのシャフトはドライバーと同じく「ディアマナPD」、5Wは旧タイプの「ディアマナB」を装着。
「シャフトの手元の挙動を感じて切り返しのタイミングを取るタイプなのだと思います。5Wは違うシャフトですが、トップからダウンでの手元のしなりが近く、間が取りやすいのでしょう。切り返しのタイミングをシャフト選びによって合わせているいい例です。重みがあるからプレーンにも乗せやすい」(吉田氏)
アイアンは4番と5番を中空構造の「スリクソンZX5」、6番からを「スリクソンZX7」のコンボセットにしており、4番と5番にはやさしさを求めているのもわかる。
そしてアイアンのシャフトにも注目してほしいと吉田氏。
「ウッドに比べて、強振せずにコントロールしていることがシャフトを見ても明らかです。軽量スチールシャフトの定番といえば「NSプロ950GH」ですが、これを使って軽く感じる、少し物足りないと感じる人は勝選手が使っている「NSプロ1050GH」をオススメしたい。しなり感もよく、重みが感じられて安定感が増します。市販品のアイアンで選ぶとなると「NSプロ950GH」の次の重量帯で選べるものは「NSプロモーダス3 ツアー105」となってしまうことが多く、シャフト交換しなければなりませんが、選んで間違いないシャフトのひとつです」(吉田氏)
【勝みなみのクラブセッティング】
1W:スリクソンZX7(9.5度、ディアマナPD 50S)
3W:スリクソンZX(15度、ディアマナPD 60S)
5W:スリクソンZX(18度、ディアマナB 60S)
4I:スリクソンZX5(22度、NSプロ1050GH S)
5I:スリクソンZX5(24度、NSプロ1050GH S)
6I~PW:スリクソンZX7(NSプロ1050GH S)
WEDGE:クリーブランドRTX ZIPCORE( 50度、54度、58度)
パター:オデッセイ オー・ワークス