みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。上達するためには「上手い人の真似をしなさい」なんて話をよく聞きます。スウィングや練習方法なんかも真似するのが上達の近道なのかもしれません。
でもね、松山プロのスウィングを真似しなさいと言われても、僕みたいなアマチュアのおっさんには無理な話。でも練習方法なら真似できるものがあるかもしれません。週刊ゴルフダイジェスト1/11・18合併号に「アイアン国宝松山英樹」という記事があり、その中にちょこっと松山プロのスウィングを体感できるドリルが載っていたので、さっそく試してみることにしました!

週刊ゴルフダイジェスト2022年1月11・18日合併号の特集で紹介されていた、松山英樹のアイアンスウィングを体感できる練習ドリルを実践!
松山プロのアイアンショットはインパクトがぶ厚く入射角が浅く安定していると、松山プロのジュニア時代のライバルでもある黒宮コーチは言います。スウィングの円弧がとにかく大きく、クラブの遠心力を最大限に使えているとのこと。クラブと体との距離を一定に保ったまま引っ張り続けるという、ある種「ハンマー投げ」のようなスウィングをしているというのです。
そんな松山プロの最大遠心力でクラブと「引き合う」スウィングを体感する方法があると黒宮コーチは言っています。その方法が「ストレッチポールのような、太くて長いものを振ってみる」ということ。ストレッチポールは持ち手部分が太く手首を使えないので、体で振るしかないわけです。僕はストレッチポールを持っているので、とりあえず振ってみました。

手だけで上げようとしたり、手首をこねたりするとうまく振れません
これはね、本当に手での操作がまったくできない。手首を使ったり、手首をこねるような動きができなくなりますね。まさに「ハンマー投げ」のような、体幹で振るようなスウィングになります(ハンマー投げやったことないけど)。松山プロはこんなに体幹で振っているんだな~と驚きました。ゆっくりと何度もストレッチポールを振っていると、腕を使わずに体で振るという感覚がよくわかります。

体幹で手を動かすようなイメージで振ると、大きく振れる
ストレッチポールを振るのはいい練習だな~と思うわけですが、そんなの持ってないよ! って方も多いでしょう。そんな方のためにクラブを使って、ストレッチポール素振りと同じ効果があるドリルがあるんです。それが2本のクラブを持っての素振り。左右の手に1本ずつクラブを持ち(ヘッド側を持つ)、その2本の間隔をずっと変えないように意識して振るんです。手首のを曲げる動きや腕のローテーションなどをやりすぎると、スウィング中にクラブ同士がぶつかってしまいます。また、左右の手の力感や可動範囲も揃えないと、これまたクラブがぶつかってしまうので難易度が高そう。

いつものスウィングのイメージで振ると、2本のクラブがクロスしたり、ぶつかったりします
これもやってみましたが、かなり難しいっす。手でヒョイッとクラブを上げてしまう動きや、どちらかの手に意識がいってしまったりすると、すぐにクラブ同士がぶつかってしまいます。とくに切り返しでぶつかってしまうことが多いです。これは切り返しから手で打ちにいってしまっているということなんでしょうね。やはり腕で振るという意識は捨てて、体幹で腕をコントロールしないとダメなようです。

両手の力感も揃えないとクラブがぶつかります。僕はどうしても右手が強いので右手が動きすぎちゃいます
あと大事なのは左右の手の力感。僕はどうしても利き手の右手が強くなってしまうのでバランスが狂ってしまいます。やはり左右の力感が揃わないと同じ間隔を保ちながら振ることはできないですね。体幹で振れるようになって、手の意識がなくなってきたら力感も揃えやすくなると思います。

左右の力感を揃えて、同じだけ動かすようにするとある程度動きは揃います。もちろん手で振るのではなく、体幹を意識するのが大事
このドリルはラウンド前とかにやるというよりも、毎日コツコツやるべきものだと思いました。すぐに効果が出るとかってことはないでしょうが、続けることで体でクラブを振るという感覚が少しずつわかってくるんじゃないでしょうか。ビュンビュン振るのではなく、ゆっくり振ればいいと思います。慣れてくれば少し速く振ってもいいかも。家の中でもできる練習なので、できれば毎日続けたいですね~。
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