みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。僕はけっこうパッティングは得意なほうなのですが、最近調子がイマイチ。転がりが不安定というか、打った瞬間にラインに乗ってない感じなんですよね。パットが入らないとスコアにならないし、プレーしていても楽しくありません。本当にここ数ヶ月悩んでいるんです……。
どうすれば転がりのよい球を打つことができるのでしょうか? 週刊ゴルフダイジェスト1/11・18合併号の連載漫画”江連忠「新・モダンゴルフ」”に転がりのよい球を打つためのドリルが載っていたので、やってみることにしました!
江連プロによると、転がりの悪いパットには2つ原因があるということです。ひとつはダウンブロー軌道。グリーン上のボールって、じつはほんの少し沈んでいるので、そのボールを浮かせて転がすためには、アッパーブローでボールを捉えることが理想なんです。ダウンブローに打ってしまうと、インパクトの時に地面に押しつけることになり、ボールが跳ねてしまうわけです。
もうひとつの原因は打点が上すぎること。フェースの芯よりも上めで打ってしまうと転がりが悪くなってしまうんですね。その原因はやはりダウンブロー軌道。上から打ち込んでしまうとフェースの上のほうにボールが当たってしまうんです。パターのフェースは高さがないので、少しでも上から打ち込んでしまうと芯よりも上めに当たりやすくなってしまうんですね。
では、どこに当たるのが理想なんでしょうか? それは芯よりもやや下め。アッパー軌道でフェースのやや下めで打つことができれば、転がりのいい球が打てるということなんです。
その理想のインパクトが身につくのが、ボールマーカーを2~3枚置いてボールを打つドリル。ボールの手前に5ミリくらいの高さになるようにマーカーを重ね、そのマーカーにヘッドが当たらないようにボールを打つわけです。これができればフェースのやや下めでインパクトできているということです。当然ダウンブローに打ってしまうとヘッドがマーカーに当たってしまうので、自然とアッパー軌道で打てるようにもなるわけです。
僕がイラストを描いたカジノマーカーがあったので、それを2枚重ねると、だいたい6ミリちょいくらいになりました。少し厚いですが、これでやってみることに。いざ打とうとすると、やっぱけっこうな厚みだな~って感じます。こんなに地面から浮いたところをヘッドって通らなきゃいけないの? って思いましたね。
マーカーに当たらないように気をつけてボールを打つのですが、さすがに空振りはしないまでも、ショットでいう「トップ」をしているような感じがします。フェースの下めというよりも、フェースのいちばん下の部分でボールを打っているような感じ。いままでこんなにフェースの下のほうで打ったことはなかったです。
当然いままで感じていた打感とは少し違う気がするし、球離れも少しだけ速いように感じます。でも、たしかにとてもいい順回転でボールが転がっているように感じます。直進性が高そうですね。
30球ほど練習してみましたが、最初こそ何度かマーカーにヘッドが当たってしまったものの、慣れると上手く打てるようになりました。やはり手だけで打つよりは、体幹を意識して体でストロークするようなイメージのほうが安定してアッパー軌道で打つことができますね。手だけで打つとヘッドがブレますね。
アッパーに打つからと言って、ロフトが増えるような感じでフェースが上を向いてしまってはダメなようです。フェースが上を向くと、芯の下でインパクトしても当たりが薄い感じがします。打感も弱々しい。手首を使うような打ち方になるとインパクトでフェースが上を向きやすいので、気をつけたほうがよさそうです。
慣れてきたな~と思ったところで、マーカーなしで打ってみましたが、けっこういい感じで打てました。でも、やはり打点が少し上下にブレるので、練習はマーカーを置いてやったほうがよさそうですね。
毎日数球ずつでもいいので、この練習を続けて、マーカーがなくてもフェースの下めで毎回打てるようになれば、かなりパットが安定してくるんじゃないかと思います。コツコツやって体に動きを覚え込ませることが大事だな~と思いました。マーカーをインパクト後も見続けるという意識を持つことでヘッドアップの矯正にもなるそうなので、パットが苦手な方はぜひともやってみてください。