みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。最近は実力のある若手女子プロが増えてきましたよね。なかでも僕が注目しているのは男子プロ顔負けのスウィングをする植竹希望プロ。とにかくスウィングの切れがよく、タメも凄いんです。あんなスウィングを僕みたいなオッサンが真似しようものなら、おそらくすぐに体を傷めるでしょう。っていうか絶対に真似できません。
そんな植竹プロが週刊ゴルフダイジェスト1/25号の「植竹希望 彼女の”振り”に胸さわぎ」という特集で自分のスウィングについて語ってくれています。彼女とまったく同じスウィングはできませんが、何か取り入れられる部分があるかもしれないので、彼女がやっているドリルをやってみることにしました。
植竹プロは身長170センチ、体重59キロという恵まれた体型なので、男子プロの振り方を目指したほうがいいと言われ、ゆるかったスウィングを改造したらしいです。そのためにやったドリルはたったひとつらしいんです。それが「5番アイアンのハーフスウィングでドローを打つ」というドリル。しかも両わきにティーを挟んで、ハーフスウィング中はずっと落とさずに打つんです。
植竹プロはこのドリルでやる動きにはすべてに意味があるといいます。まず両わきのティーを落とさないようにすることで、スウィング中に両わきが締まり、軌道が安定する。次にハーフスウィングすることで、ビジネスゾーンの軌道を意識できる。そして最後にドローを打つことで体の回転だけでボールをつかまえられるようになるということなんです。
さっそくやってみました。ティーは長めのものを使っていますが、それでもティーって小さいので、かなりわきを締めたままスウィングしないと落ちちゃいます。少しでもわきがゆるむとすぐに落ちる。これはかなり難しいですね。最初はもう少し大きいもので始めて、慣れてきたらティーにしたほうがいいかも。
ハーフスウィングをするのはとくに問題なくできます。ただ、わきを締めたまましっかりと軌道を意識しないと意味がないので、適当に振っていてはできません。
そしてドローを打つというのがちょっと難しい。手を使ってヘッドを返していけばドローは打てるのですが、それをやってしまうとすぐにわきのティーが落ちてしまいます。ティーが落ちないようにハーフスウィングでドローを打つには、やはり体の回転を意識しないと無理なんですよね。
5番アイアンのハーフショットでドローを打つためには、上下の捻転差をつくらないと打てないと植竹プロは言っています。そのために植竹プロは体を胸・お腹・足の3つに分けて考え、インパクトのときに足と肩はスクエア、お腹だけが目標を向くように意識しているのだとか。アマチュアはどうしても切り返しで肩から動き出してしまうので、球がつかまらない。つかまえるためには足から動かないとダメなんです。
植竹プロが言うように意識してやってみましたが、これがかなり難しい。股関節が硬いってことも理由のひとつだと思いますが、めちゃくちゃ難しいです。いくらやっても思ったように動かない……。
ただ、わきをしっかりと締めて、手を使わないように体の回転を意識して振ると少しはドローっぽい球が打てるようになりました。胸の向きをスクエアに保ったまま、少しでもお腹を先に動かすイメージで回転すれば、ちょっとだけ植竹プロが言っている動きになってるような気がします。オッサンにはこれが限界かもしれませんね~(笑)。しかし、あとちょっと上下の捻転差ができるようになれば、体でボールをつかまえるという動きが少しできるようになると思います。
このドリルはやればやるだけ確実にいいスウィングに近づくと思うので、コツコツと続けるべきものだと思いました。練習場に行った時、ラウンド前の練習などで取り入れていくと効果がありそうです。若い人や股関節が柔らかい人はかなり植竹プロに近い動きが習得できるかもしれません。ぜひ試してみてはいかがでしょうか。