かつては各メーカーのラインナップに必ずといっていいほどあったディープフェース、ディープバックのドライバー。数量は少ないとはいえ、いまでも根強い人気の訳は? ゴルフステージ成城のクラブナビゲーター・吉田朋広氏が解説!

シャローフェースのドライバーに比べてディープフェースのドライバーは「難しい」というイメージを抱いているゴルファーも多いかと思います。しかし、いっぽうではディープフェースのドライバーを求めるファンが一定数いることも事実。その魅力は何か? を探っていきたいと思います。

まずは「ジャスティック PROCEED RR Ⅳ Revive」。「ジャスティック」と聞いても馴染みがない方がほとんどだと思いますが、「知る人ぞ知る」大阪のカスタムクラブブランド。
「PROCEED RR Ⅳ Revive」は2021年末から数量限定販売されているヘッドです。最近はカーボンクラウンのモデルやスリーブ機能搭載のモデルを発売していますが、最新モデルでこのディープフェースのドライバーを投入してきました。最近のシャローフェース、シャローバックのヘッドでゴルフを覚えてきた方には投影面積が小さく、ヘッドが小ぶりに見えて違和感があると思いますが、ゴルフ歴が長く、かつてのプロモデルのドライバーでプレーしてきたようなゴルファーはアドレス時の構えやすさ、ヘッドの操作性がいいと感じることでしょう。
構えてみるとフェードをイメージさせるヘッドですが、重心距離は短めで弾道のコントロールがしやすく、難しい印象はありません。しかしこのフェースの厚み、ドローヒッターにはバックスピン量が減りすぎることがあるのでリアルロフトは多めを選ぶといいでしょう。フルチタンヘッドらしい心地よい弾き感が印象的でロフトは9.5、10.5度の2展開。反発性能も高く、リアルロフトやフェースアングルは細かく指定可能なので、自分の理想のスペックを手に入れやすいのも魅力だと思います。

画像: 構えやすく、操作性がいい「ジャスティック PROCEED RR Ⅳ Revive」

構えやすく、操作性がいい「ジャスティック PROCEED RR Ⅳ Revive」

次は「エポンゴルフ EPON450」。新潟県燕市にある遠藤製作所の創業70周年記念モデルとして発売されたのがこのモデルです。
エポン伝統の丸型ディープフェースでアドレス時にターゲットに合わせやすい安心感のあるヘッド形状。ヘッドを操作する楽しみを徹底的に追求したという重心設計はスムーズな振り心地をもたらしてくれます。遠藤製作所製がこだわる鍛造フェースを採用し、フェースの反発性能がありながら、ボールがフェースに乗るという絶妙なバランスをもち、徹底した製品管理による個体差が極めて少ないのも特徴です。

とくに海外ブランドにありがちな長めの重心距離と高い慣性モーメントのヘッドが合わなかったゴルファーにはもってこい。短めの重心距離と内部荷重でヘッドをよりスムーズに動かしやすく、ボールの左右の打ち分けもしやすい。
そして「EPON450」の最大の魅力は、伝統的な丸型ヘッド形状に最新設計でほかのヘッドにはない打感のいいフェースをもっていること。飛距離性能と操作性能だけてなく、「所有感」をも満たすドライバーヘッドといえるでしょう。

ディープフェースのドライバー2モデル検証してみましたが、伝統的な形状はそのままで、重心設計やフェースが改良されていて、イメージよりもはるかにやさしく打てるように進化していました。興味のある方はぜひトライしてみて下さい。

画像: 打感がよくてヘッドの操作性がいい「エポンゴルフ EPON450」

打感がよくてヘッドの操作性がいい「エポンゴルフ EPON450」

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