パッティングの距離感を合わせるには、左右だけでなく上下の打点のブレも重要。とくにアマチュアは「上下の打点ブレに気づいていないことが多い」と小林大介プロは言う。これを解消するためのSWを使った練習ドリルを、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが試してみた。

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。ゴルフは練習しないと上手くならないわけですが、こう寒いとなかなか練習に行く気が起こりません。ま、僕はもともと練習嫌いなんですけどね。でも、家でできる練習であれば、なるべくやりたいな~と思うわけです。

しかし家でできる練習といえば限られてきますよね。クラブをビュンビュン振る練習なんてまあまあの豪邸でなければできないわけで、どうしてもパット練習がメインになってきます。しかしずっと普通にパット練習するのも飽きてくるんですよね。

週刊ゴルフダイジェスト2/8号に「SWの刃でボールの赤道を打つ練習がいいぞ!」という記事が載っていました。SWの刃で赤道を打つ? いったいどんな効果があるのでしょうか? さっそくやってみました!

画像: 週刊ゴルフダイジェスト2022年2月8日号で特集されていた、パッティング上達に効果がある、SWを使った練習法を実践!

週刊ゴルフダイジェスト2022年2月8日号で特集されていた、パッティング上達に効果がある、SWを使った練習法を実践!

この記事で指導してくれている小林大介プロによると「パッティングの距離感が合わない」と悩んでいるアマチュアは、打点がブレて芯でボールを打てていないことが多いのだとか。そのブレは左右だけでなく、上下にもブレているらしいです。この「上下のブレ」に気づいていないアマチュアが多いということなんですね。たしかに僕も普段からトウやヒールに打点がブレてしまわないように注意はしていますが、上下の打点のブレってのはあまり気にしていませんでした。

じつはパターを地面にポンと置いたとき、パターの芯とボールの赤道(ボールの芯)の高さはかなりズレているんです。そのズレをストローク中に調整してインパクトで合わせないと、パットの精度が上がりません。これが意外と難しいんです。このパターの芯でボールの赤道を捉えるためにやるのがSWの刃で赤道を打つ練習なんです。この練習はタイガー・ウッズもやっているらしいので、間違いなく効果があるような気がします。

画像: (左)パターをポンと地面に置くとパターの芯はボールの芯よりもかなり下になるんです。(右)リーディングエッジでボールの赤道を打つ練習をすれば上下の打点のブレをなくすことができます

(左)パターをポンと地面に置くとパターの芯はボールの芯よりもかなり下になるんです。(右)リーディングエッジでボールの赤道を打つ練習をすれば上下の打点のブレをなくすことができます

この練習をやるときに大事なことは、パットのときと同じように構えること。パターよりもSWは長いので少し短く持ち、グリップの握り方、ボール位置もパットのときと同じようにします。そしてリーディングエッジをスクエアにして、ボールの赤道の高さに合わせて構え、パッティングと同じようにストロークします。

画像: (左)ウェッジを打つようにボールから離れてしまってはダメ。(中)パットのときのようにボールに近く立つ。(右)短く持って、グリップもパターと同じように握る

(左)ウェッジを打つようにボールから離れてしまってはダメ。(中)パットのときのようにボールに近く立つ。(右)短く持って、グリップもパターと同じように握る

さっそくやってみました。僕はパットが得意なほうなので、そんなに難しくないだろうと思っていたのですが、これが思ったよりも難しい。少しでも赤道よりも上や下に当たると、ボールの転がり出しが不安定になり、ボールの回転も悪くなります。ちょっと下に当たるとボールが浮くし、上に当たるとボールが弾んでしまいます。

画像: (左)赤道よりも下に当たるとボールが浮いてしまう。(右)赤道よりも上に当たるとボールが弾んでしまう

(左)赤道よりも下に当たるとボールが浮いてしまう。(右)赤道よりも上に当たるとボールが弾んでしまう

もうひとつ、打点も大事ですが、ヘッド軌道も大事。軌道が上からや下からになってしまうと、赤道に当たらなくなるし、転がりが安定しません。手首を使うような打ち方だとそうなりやすいので、やはり体を使ってストロークしないとダメですね。インパクトで上体が突っ込んでしまったり、ヘッドアップするような、アマチュアに多い動きもすぐに打点がブレてしまいます。パターで打っているだけではここまでハッキリと悪い動きが結果に現れないので、これは練習になりますね。いかに自分が毎回安定した打点で打てていないかがよく分かりました。

画像: 顔がボールを追ってしまう動きや、手首を使ってヘッドが上から入るような動きでは上手く打てない

顔がボールを追ってしまう動きや、手首を使ってヘッドが上から入るような動きでは上手く打てない

ちょっと練習しているとまあまあ上手く打てるようになりましたが、それでも毎回転がりのいい球を打つのは難しい。ほんの少しずつ打点がズレるんですよ。僕の場合は少し赤道よりも上めに当たることが多かったです。方向性も定まらない。どうやらインパクトの時にフェース向きが少しかぶる傾向にあるようで、ちょっと右に打ち出すことが多かったです。

そこそこ上手くなってきたら、上級編として「右手1本打ち」というのもあるのですが、これはもうめちゃくちゃ難しい。ヘッドがフラフラしちゃってボールの赤道をまともに打てないし、打ち出しも左右にブレる。もうちょっと両手で上手く打てるようになったら挑戦してみようと思います。

画像: 体を使ってレベルにヘッドが動き、赤道を打つことができるとボールはスムーズに転がります

体を使ってレベルにヘッドが動き、赤道を打つことができるとボールはスムーズに転がります

この「SWでボール赤道打ち」はかなり役に立つ練習だな~と思いました。これを普段の練習に取り入れれば、かなりストロークが安定するんじゃないでしょうか。しかもこの練習をやると、ヘッドをコントロールする微妙な感覚が身につくので、アプローチの上達にも効果があるらしいです。パットもアプローチも同時に上達するなんて最高じゃないっすか。ぜひみなさんも一度試してみてください。

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