みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。ゴルフは練習しないと上手くならないわけですが、こう寒いとなかなか練習に行く気が起こりません。ま、僕はもともと練習嫌いなんですけどね。でも、家でできる練習であれば、なるべくやりたいな~と思うわけです。
しかし家でできる練習といえば限られてきますよね。クラブをビュンビュン振る練習なんてまあまあの豪邸でなければできないわけで、どうしてもパット練習がメインになってきます。しかしずっと普通にパット練習するのも飽きてくるんですよね。
週刊ゴルフダイジェスト2/8号に「SWの刃でボールの赤道を打つ練習がいいぞ!」という記事が載っていました。SWの刃で赤道を打つ? いったいどんな効果があるのでしょうか? さっそくやってみました!
この記事で指導してくれている小林大介プロによると「パッティングの距離感が合わない」と悩んでいるアマチュアは、打点がブレて芯でボールを打てていないことが多いのだとか。そのブレは左右だけでなく、上下にもブレているらしいです。この「上下のブレ」に気づいていないアマチュアが多いということなんですね。たしかに僕も普段からトウやヒールに打点がブレてしまわないように注意はしていますが、上下の打点のブレってのはあまり気にしていませんでした。
じつはパターを地面にポンと置いたとき、パターの芯とボールの赤道(ボールの芯)の高さはかなりズレているんです。そのズレをストローク中に調整してインパクトで合わせないと、パットの精度が上がりません。これが意外と難しいんです。このパターの芯でボールの赤道を捉えるためにやるのがSWの刃で赤道を打つ練習なんです。この練習はタイガー・ウッズもやっているらしいので、間違いなく効果があるような気がします。
この練習をやるときに大事なことは、パットのときと同じように構えること。パターよりもSWは長いので少し短く持ち、グリップの握り方、ボール位置もパットのときと同じようにします。そしてリーディングエッジをスクエアにして、ボールの赤道の高さに合わせて構え、パッティングと同じようにストロークします。
さっそくやってみました。僕はパットが得意なほうなので、そんなに難しくないだろうと思っていたのですが、これが思ったよりも難しい。少しでも赤道よりも上や下に当たると、ボールの転がり出しが不安定になり、ボールの回転も悪くなります。ちょっと下に当たるとボールが浮くし、上に当たるとボールが弾んでしまいます。
もうひとつ、打点も大事ですが、ヘッド軌道も大事。軌道が上からや下からになってしまうと、赤道に当たらなくなるし、転がりが安定しません。手首を使うような打ち方だとそうなりやすいので、やはり体を使ってストロークしないとダメですね。インパクトで上体が突っ込んでしまったり、ヘッドアップするような、アマチュアに多い動きもすぐに打点がブレてしまいます。パターで打っているだけではここまでハッキリと悪い動きが結果に現れないので、これは練習になりますね。いかに自分が毎回安定した打点で打てていないかがよく分かりました。
ちょっと練習しているとまあまあ上手く打てるようになりましたが、それでも毎回転がりのいい球を打つのは難しい。ほんの少しずつ打点がズレるんですよ。僕の場合は少し赤道よりも上めに当たることが多かったです。方向性も定まらない。どうやらインパクトの時にフェース向きが少しかぶる傾向にあるようで、ちょっと右に打ち出すことが多かったです。
そこそこ上手くなってきたら、上級編として「右手1本打ち」というのもあるのですが、これはもうめちゃくちゃ難しい。ヘッドがフラフラしちゃってボールの赤道をまともに打てないし、打ち出しも左右にブレる。もうちょっと両手で上手く打てるようになったら挑戦してみようと思います。
この「SWでボール赤道打ち」はかなり役に立つ練習だな~と思いました。これを普段の練習に取り入れれば、かなりストロークが安定するんじゃないでしょうか。しかもこの練習をやると、ヘッドをコントロールする微妙な感覚が身につくので、アプローチの上達にも効果があるらしいです。パットもアプローチも同時に上達するなんて最高じゃないっすか。ぜひみなさんも一度試してみてください。