今回注目するのはタイトリスト 「スコッティ キャメロン スタジオセレクト ニューポート2」の2008年モデルです。
フェースインサートがないオールステンレスのモデルで、手嶋多一プロらが愛用したのが「スタジオステンレス」。フェースの部分だけに打感がよいとされるジャーマン・ステンレス・スチール(GSS)を用いたのが「スタジオスタイル」。このふたつのモデルに続く、新しいシリーズとして登場したのがこの「スタジオセレクト」です。
スコッティキャメロンのパターで初めてソールにウェートがついたモデルで、いまでも続く「セレクト」シリーズの初代モデルとなります。
なぜ、このモデルがオススメかといいますと、2012年の「セレクト」からはミーリングが深くなり、2016年からはフェースが複合素材になります。2020年に発売された「スペシャルセレクト」になるまで、薄いミーリングでステンレスの「カチッ」といったソリッドな打感のモデルはこれ以降出てこないからです。
そしてこのトウ側が少し高くなった形状、どこかで見たことがありませんか? そうです、あの松山英樹選手のエースパターにもっとも形状が近いモデルがこのパターと言われています。
トウ側が少し高くなった形状はアドレスで非常に構えやすく、33、34、35インチと長さに応じてソールウェートの重さが違います。
オリジナルのカラーリングが赤ですが、中古で購入したら黒に塗って「なんちゃって松山英樹モデル」にするのもいいのではないでしょうか? 程度のよいモデルは新品と変わらない値段の場合もありますが、スコッティキャメロンのパターは市販品と言えども値段がさがりにくいのも特徴です。程度がいいモデルを見つけたら、手に入れておいてもいいといえるでしょう。
スクエア感が出しやすい「ニューポート2」は、ほかのモデルに比べ人気が高い