ゴルフの上達を目指すゴルファーにとって役立つ情報を発信する「みんゴル・ゴルファー応援隊」。隊長に就任したシングルプレーヤー・マツケンが上達のヒントになることをひとつずつ紹介する!

パッティングが上達するポストパットルーティーンとは?

パッティングのセオリーはゴルファーが100人いたら100通りある、みたいなことを言いますが、傍から見ていて「入りそう」な人、「入らなそう」な人というのは、かなり見分けがつくものです。

とくに見ていてハッキリ違いが出るのが、ボールをヒットした後の動作や目線の動き、言わば、「プレショットルーティーン」に対して「ポストパットルーティーン」とでも言いましょうか。パット巧者はほぼ例外なく、ボールをヒットした後の姿に乱れがなく、美しい姿勢を保っています。

いっぽう、「入らなそう」な方はボールを追う目線も毎回バラバラで、姿勢も不安定です。ボールを打った後なんて、結果には何も関係無い、と思われる方も多いかと思いますが、さに非ず。ここにはパッティングのクオリティを向上させるキモがあります。

適切なフィードバッグを得るために

パッティングで重要なのは、1打ごとの結果に対するフィードバック。自分がイメージしたタッチと実際の転がりとのギャップを埋めていく作業を続けていくことで、安定した距離感やストロークを養っていくことが出来ます。

ボールをヒットした後に、いつも同じ姿勢をキープしたまま、ボールの転がっていく様子や、スピードをしっかり追うこと。これを意識していくと毎回得られるフィードバックの中身がより緻密になり、繊細なタッチを生む力となります。

フィニッシュを意識して安定したストロークを

フィニッシュの乱れはボールの転がりにも影響します。打った直後にグリップが緩んだり、手首を急にこねたり、といった動きが出るということは、タッチもバラバラで安定したストロークが出来ていない証と言えます。毎回安定したストロークをする為には、「振り幅」をコントロールすることが重要です。

バックスウィングの大きさはもちろん、フィニッシュの大きさもしっかり自分でイメージし、「ここまで上げてここで止める」と決めてからストロークすること。当たり前のようですが、実戦では、ストローク中に緩みが出たり、インパクトだけ急に力を入れてしまったりと、自分の決めた「振り幅」をコントロール出来ていないことがミスに繋がります。

画像: 松山英樹や世界トッププレーヤーのストロークを見ると、フォローでピタッと止まっているのがわかる(写真は2022年ソニーオープン 撮影/Blue Sky Photos)

松山英樹や世界トッププレーヤーのストロークを見ると、フォローでピタッと止まっているのがわかる(写真は2022年ソニーオープン 撮影/Blue Sky Photos)

いちばん気になるのが、ボールをヒットした直後にグリップをほどいてしまう方。

これは本人がまったく気づいていないケースも多いので、皆さん、ご自分がどうなっているか、周囲の方にチェックして貰ってください。少なくとも5m以内のパッティングの場合、ボールが静止するまで、グリップを握ったまま、きれいなフィニッシュを取り続けていたいものです。

これをやる為にはフィニッシュまで「グリップや体幹の力を抜かない」ことがポイントになります。振り幅をコントロールし、緩みの無いストロークをするにはグリップや体幹の力をストローク中、一定に保つことが重要です。

ストロークの緩みをチェックするのに有効な方法があります。グリップをしっかり握り、腹筋にも力を入れたまま、きっちり5cmの振り幅でストロークしてみてください。もちろんフィニッシュはきっちり止めて!この小さい振り幅でもヘッドがブレずにストローク出来ていれば大丈夫。 

カップにボールが入るかどうかは、さまざまな不確定要素が絡んできますが、ゴルファー自身に出来るのは、自分の意図した通りのタッチでラインに打ち出すこと。その精度を上げていくことが、カップインの確率を上げていくことに繋がります。

グッドフィニッシュでグッドストロークを目指しましょう。

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