「マジェスティ」といえば高級なブランドで高い品質を誇る日本製のゴルフクラブ。値段のこともあり手にする機会が多くはないが飛びのポテンシャルは高く、「月刊ゴルフダイジェスト」の人気企画、ドライバーの飛距離日本一決定戦「D-1グランプリ」においても、毎年上位に顔を出している。
そんな「マジェスティ」から最高級モデルの「プレステジオ」や「ロイヤル」とは別のブランド、「CONQUEST」からニューモデルが登場。こちらのクラブは初めて「マジェスティ」のクラブをもつ人のために開発されたのだという。
まずはドライバーを試打。ブラックに輝くヘッドは精悍な感じでアスリート寄りのデザイン。カーボンクラウンのヘッドは丸型でアドレスしてみると精悍なカラーとは逆にやさしいイメージがする。
プロダクトマネージメントスペシャリストの宮内寿氏によると「いままでのマジェスティとは違ったイメージで、もう少し若い世代のゴルファーにも使ってもらえるデザインになっています。いままでより反発エリアが広がっており、重心距離を適切にした『SPEED TURN DESIGN』でタイミングが合わせやすくなっています」という。
確かにヘッドはターンさせやすく、タイミングが取りやすい、というかスウィング中の抵抗がなく、気持ちよく振り切れる。重心距離が長いドライバーが苦手という人には振りやすく感じるはずだ。
打感は硬めでボールに当たり負けせず力強い感じだ。ハードヒッターには「ツアーS」というスペックも用意されている。こちらは名前の通り、しっかりと振っていかないと結果が出ない。
続いてアイアンを試打。
中空アイアンということだが、打感はソリッドで硬くもなく、軟らかくもなく心地よい。1球目からナイスショット。スウィートエリアは広そうだ。7番アイアンでロフト29度とちょっとだけストロングロフトで飛距離性能もまずます。
クラブ自体のバランスがよくて、このカテゴリーのクラブにありがちな軽すぎたり、頼りなく感じることがない。
これはウッドにも言えることだが、カーボンシャフト「SPEEDER NX HV340」というオリジナルの「SPEEDER NX」のできがよく、ほどよいしなりと重量感でタイミングを合わせやすいのだ。
気になるお値段のほうはドライバーが9万9000円(税込)、アイアンが6番からPWまでの5本セット、カーボンシャフト装着モデルで14万3000円(税込)。「ロイヤル」に比べると手に取りやすいが、そこは「マジェスティ」のクラブ、けしてお手頃というわけではない。
引き続き、ライバルクラブと比較したり、プロの試打企画等で細かく分析していきたい。