ブリヂストンのツアーボール「ツアーB X/XS」をプロゴルファー・堀口宜篤がドライバー、7番アイアン、58度のウェッジでそれぞれ試打! データを取りつつ、スピン量や打感の違いを探った。

2月11日よりリニューアルされた2022年モデルの発売が予定されている、ブリヂストンのボールシリーズ「ツアーB X/XS」。

現行モデルも人気が高かったが、ニューモデルも国内男子では金谷拓実(X)、堀川未来夢(X)、女子では稲見萌寧(XS)、古江彩佳(XS)、原英莉花(X)ら多くのプロがスイッチを予定している(カッコ内は使用予定モデル)。

画像: ブリヂストンの2022年のニューボール「ツアーB X」(右)と「ツアーB XS」(左)

ブリヂストンの2022年のニューボール「ツアーB X」(右)と「ツアーB XS」(左)

PGAツアーメンバーでは「ツアーB XS」を愛用するタイガー・ウッズはニューモデルに対し「ショートゲームのスピン性能は最高! 実戦で使ったが、間違いなくすごいボールと感じた」とコメント。「ツアーB X」を使用するブライソン・デシャンボーも「フルショットでは、初速とキャリーが向上し、ミスヒットにも強くなっている。アプローチショットでは、よりスピンがかかり、音も静かで打感が非常にいい」と好感触のようだ。

では2022年モデルの「ツアーB X/XS」の性能は具体的にいかほどのものなのか。それを確かめるべく、プロゴルファー・堀口宜篤にドライバー、7番アイアン、ウェッジでそれぞれ試打してもらった。

試打で使用したクラブはテーラーメイド「ステルス プラスドライバー」(10.5度)、フォーティーン「TB-5フォージドアイアン」(7番、30度)、フォーティーン「RM4ウェッジ」(58度)の3本。なお、堀口の平均ヘッドスピードはドライバーで約46m/sとなっている。

ではさっそくドライバーでの試打データの平均値とインプレッションをまとめて見ていこう。

【堀口の「ツアーB X」のドライバー試打結果】
キャリー264ヤード トータル289ヤード 打ち出し角11.3度 ボール初速68m/s スピン量2114回転

【堀口の「ツアーB XS」のドライバー試打結果】
キャリー257ヤード トータル281ヤード 打ち出し角13.2度 ボール初速67.3m/s スピン量2062回転

「『XS』のほうが柔らかい打感で、対して『X』のほうが少し球が強く出る感触がありますね。そのおかげか、スピン量を見てみると大差はありませんが、飛距離面では『X』のほうがやや飛んでいますね」(堀口、以下同)

続いて、打ったのは7番アイアン。こちらもまずは試打データから見ていこう。

【堀口の「ツアーB X」の7番アイアン試打結果】
キャリー167ヤード トータル178ヤード 打ち出し角18.4度 ボール初速52.3m/s スピン量5507回転

【堀口の「ツアーB XS」の7番アイアン試打結果】
キャリー164ヤード トータル177ヤード 打ち出し角17.7度 ボール初速51.4m/s スピン量5145回転

各データにはそれぞれ若干の差異はあるものの「全体的に大きな差はない」と堀口。いっぽうで打感に関してはドライバーよりも明確に差が出ているという。

「『X』は打音も含めてシャキッとした感触ですが、『XS』は比較してみると打感が圧倒的に柔らからかいですね。吸い付く感じも強く、それもあってか球が重い、という印象でした」

続いて58度ウェッジでの試打結果も見てみよう。

【堀口の『ツアーB X』の58度ウェッジ試打結果】
キャリー84ヤード トータル89ヤード 打ち出し角28.5度 ボール初速32.9m/s スピン量9823回転

【堀口の『ツアーB XS』の58度ウェッジ試打結果】
キャリー89ヤード トータル93ヤード 打ち出し角31.9度 ボール初速34.2m/s スピン量10629回転

「ウェッジで打つと、7番アイアンよりさらに顕著に打感の差がありますね。もちろんどちらもスピン系のツアーボールでそもそも打感が柔らかいことが大前提で、比較した場合の話になりますが、『XS』のほうが圧倒的に柔らかいです」

とはいえ、試打データ的にはドライバー、7番アイアンと同様、ウェッジでも大差はつかない結果に。試打を終えた堀口は「トータルバランスで考えると、フィーリングだけで選んで良いレベルでどちらも高い水準で性能がまとまっています」と評する。

「『X』に関してはドライバーでの球の強さ、対して『XS』はアプローチでのフィーリングのよさが印象的でしたが、トータルで見ると明確な違いはフィーリングだけと言っていいですね。ほかのメーカーだと『X』のようなモデルはツアーモデルのスピン系ボールと言えど、少しディスタンス系に寄せて設計されていたりしますが、『ツアーB X/XS』に関しては大きな差がありませんね」

堀口曰く「打感が好みなほうを選ぶでオッケーなレベルでどちらもいいボール」とのこと。強いて言うのであれば打感の差による、ショートゲームの相性を基準に選ぶといいという。

「パターであればインサートありのモデルを使用しているなら『X』が、なしのモデルなら『XS』が相性としてはよさそうです。またアプローチに関しては『X』のほうが少し強く球が出るぶん、とくに短いアプローチでの感触が変わるので、好みが別れそうです。いずれにせよ、一度打ち比べてご自身のフィーリング、クラブとの相性を確かめてみることをオススメします」

協力/PGST

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