ドライバー替え時は、自分のドライバーより飛ぶモデルが目の前に現れた時と、多くは飛びに注目するといいのでわかりやすい。では、アイアンはいつ、どのようなモデルが出た時に替えるのか? ギアオタク店長と考えてみた

クラブフィッターの小倉です。みなさんは、アイアンを買い替えようかなと感じる時は、どんな時でしょうか。新製品が出たタイミング?それとも使っていて不満を感じた時?人それぞれあると思います。アイアンは、ドライバーと違い、一定の距離を正確に狙うクラブなので、スコアを重視するゴルファーにとっては、替えるタイミングが難しいクラブと言えます。今回は、そんなアイアンの買い替え時を考えてみました。

画像: ドライバーに負けず劣らず、アイアンも毎年毎年ニューモデルが出てくる。どんなときに買い替えればいいのだろう?

ドライバーに負けず劣らず、アイアンも毎年毎年ニューモデルが出てくる。どんなときに買い替えればいいのだろう?

アイアンの買い替えで相談に来るお客様でもっとも多い理由が、「飛ばなくなった」です。今まで7番で乗っていたグリーンにキャリーで届かなくなったなど、飛距離が落ちたから、飛距離の出るアイアンに替えて、距離に対する番手を維持したいといった動機ですね。

この「飛距離を維持したい」という動機は、アイアンを替えるタイミングとしては、アリなのですが気を付けなければならない点がいくつかあります。大事なのは、飛ばなくなった理由を分析することです。例えば、怪我をされた、筋力が低下して体重が落ちたといった、身体的変化が飛ばなくなった理由の場合は、アイアンを替えるべきタイミングでしょう。しかしこういった理由でご相談に来る方は、大体寒い時期にいらっしゃいます。寒い時期は、空気の密度が高くなり、ボールが飛ばなくなります。さらにゴム製のボールは寒いと性能を発揮しづらくなりますし、厚着をするため、体の可動域がかなり制限されますので、飛ばなくて当然なのです。そういった時期に飛距離性能を高めたアイアンに替えてしまうと、自身に適正なモデルよりアンダースペックを選びがちになります。そうなると暖かくなった時に、よい結果を得るのが難しくなるわけです。

寒い時期にアイアンを替えるなという意味ではありません。寒い時期に”飛ばない”という理由でアイアンを替えるのがあまりよい結果を生まないと言っているのです。新製品の発売が寒い時期の場合もありますから、そういったタイミングで買い替える時は、インドアなどで一度試打をしてから検討することをお勧めします。

暖かい時期に飛距離が落ちてきた、ダフリのミスが増えてきたというならば、オーバースペックの可能性を疑っていいでしょう。この場合は、少し軽いモデルがおすすめです。いきなりがっつり軽くしてしまうと最初は飛距離が出ても、3か月ぐらいで替える前より飛ばなくなってしまうことがありますので注意してくださいね。

画像: 寒い時期に「飛ばない」という理由でアイアンを買い替えるのはオススメしないとギアオタク店長

寒い時期に「飛ばない」という理由でアイアンを買い替えるのはオススメしないとギアオタク店長

冒頭にも触れましたが、アイアンは飛距離ではなく、グリーンという特定のエリアを狙うクラブです。そんなアイアンを替えるとなると、どうしても距離感など、慣れが必要になりますから、完全に自身に馴染ませるには、多少時間が必要になります。スコアをあまり重視しないのであれば、いつ替えてもよいです。ですが結果を求めるのであれば、いま使っているアイアンの不満点をしっかりと分析して、改善してくれるモデルを選びましょう。もし現状に不満がないのなら、とりあえず今のアイアンは取っておき、戻れる状態にしておけば、ほかのモデルにチャレンジしてもいいと思います。ただし、クラブの性能差によって多少調子が崩れるのを覚悟してくださいね!

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