みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。ゴルフ雑誌にはいろいろなレッスンが載っているわけですが、大きく扱われているレッスンよりも、ページの隅っこにちょこっと書かれたレッスンがビビッと来るときもあります。
週刊ゴルフダイジェスト2/15号の巻頭に「このワザで初優勝!」という記事がありました。この記事は片岡尚之プロと杉山知靖プロの初優勝を支えたショット、パットのワザを本人たちが紹介してくれるというもの。その中で杉山プロが最後にちょこっと教えてくれているパットのワザがとても気になったので試してみることにしました!
杉山プロが教えてくれたのは「ライン別のパット術」。パットのラインによってセットアップを変えることで、ミスパットが出にくくなるということなんです。ボールの位置、手の位置を変えることでスライスラインの場合は右に押し出しにくくなり、フックラインの場合は左に引っ掛けにくくなるのだとか。僕はスライスラインを右に押し出し気味なので、これができるとありがたい。
しかしね、僕は今までどんなラインでも同じボール位置で同じ構えをして打ってたんですよ。ライン別に構えを変えるなんて、やったことがなかったんです。もしかしたら構えたときの違和感であまり上手く打てないかも……なんて思ったり。
まずは僕が苦手なスライスラインから。短い下りのスライスラインとか、本当に右にペラッと外すことが多くて困ってるんですよ。
スライスラインは右に打ち出したら絶対に入らないので、いつもよりボールを左に置いて、ハンドレート気味に構えることが大事だと杉山プロは言っています。そうすることで右に押し出しにくくなるんだとか。
やってみましたが、ボールを左に置くのはとくに違和感がないですが、ハンドレート気味の構えってのはやったことがないので、ちょっと気持ち悪い。でも打ってみるとたしかに右に打ち出すミスは出なさそう。意外とボールの転がりもいいですね。
しかし気をつけないといけないのは、ボールが左にあるので体が左に流れてしまうことがあって、そうなると引っかかったりします。せっかくハンドレートに構えているのに、インパクトの時にハンドファースト気味になってしまってもミスが出ますね。あくまでもハンドレートの形をキープするイメージで打ったほうがよさそう。
次にフックラインの打ち方。もちろんスライスラインと反対のことをするわけですから、ボール位置は右めでハンドファーストに構えます。こうすることで左に打ち出してしまうミスがでなくなるわけです。
これもやってみると、たしかに左には行かないですね。しかしスライスラインのときと同じでハンドファーストをしっかりとキープしたまま打たないとダメ。手首をリリースしてしまうと引っかかります。あと、僕の場合は少し強くインパクトしてしまうミスもありました。
どっちの打ち方も練習グリーンで何球か打ってみましたが、慣れてくると打ち出し方向が安定してきました。シンプルな方法なので、少し練習すればすぐに慣れます。これができるようになると、打った瞬間にラインから外れてしまうことは少なくなると思います。もちろんラインが読めていないとカップインはしないわけですが、ミスの可能性が少なくなるってことはありがたいですね。
あとはプレッシャーのかかった場面でもできるかってことですね。次のラウンドでさっそく試してみたいと思います。苦手なラインがある人は、一度試してみるといいかもしれませんよ~。