テーラーメイドの「ステルス」が発売となり、過去に例のない予約数になるなど、その人気は過熱している。いっぽう、この時期はほかのメーカーも数多くドライバーを発表する時期でもある。一部で期待されたピン「G425」の後継モデルは出なかったが、「ステルス」がと並んで注目されているキャロウェイ「ローグST」以外にも、期待できそうなモデルが多い。

ギアマニアの中で期待している人が少なくなさそうなのが、3月発売予定のミズノ「ST-X 220」と「ST-Z 220」ドライバーだ。ミズノは前々作までは、日本市場向けと海外モデルを分けてドライバーを開発していたが、現在はウッド、アイアンともクローバルモデルとの統合を行っている。

それによって、当然ながらドライバーは海外モデル寄りになり、カーボン素材やバックウェイトなど、現代風の技術をふんだんに取り入れることで、寛容性があって低スピン性能も高いドライバーに仕上がっている。加えて、他社ではあまり採用されないβチタンによるフェースを搭載し、打感も軟らかく弾き感が強い、心地よさを持ったドライバーに仕上がっている。

画像: ミズノからは「ST-X220」と「ST-Z220」の2モデルが登場。βチタンフェースを採用している。カーボン素材にバックウェートとデザインは海外モデル寄りになっている

ミズノからは「ST-X220」と「ST-Z220」の2モデルが登場。βチタンフェースを採用している。カーボン素材にバックウェートとデザインは海外モデル寄りになっている

海外メーカーのなかでは、熱狂的な固定ファンも多いコブラから、新しいドライバー「KING LTDx」が3機種発売される。「LTD」という名称は、2015年に発売された同社のドライバーから名付けられたものだ。20〜21年には、ブライソン・デシャンボーが旧作を試合で使用し活躍したことで、一部で話題になった。最新モデルを愛用していたトッププロが、数年前のモデルに変更するとなると、なにかいいところがあるのでは?と考えるのがマニア心理だ。

超低深重心の旧作「LTD」を一新し、「LTDx」は寛容性と振りやすさが加わり、カーボンを大胆に配置した構造と15箇所の肉厚部分を設ける新たなフェース厚設計で、数年の進化を感じさせる快作になっている。

画像: リッキー・ファウラーにブライソン・デシャンボーと人気選手をかかえ、熱狂的なファンも多いコブラからは「KING LTDx」シリーズが登場

リッキー・ファウラーにブライソン・デシャンボーと人気選手をかかえ、熱狂的なファンも多いコブラからは「KING LTDx」シリーズが登場

国内メーカーでは高級路線が有名なマジェスティゴルフから、若年層向けの「コンクエスト」が発表されている。もともとライナー性の弾道で飛距離を稼ぐ、硬派なものづくりを続けるメーカーであり、以前のマルマン時代は多くのツアープロが使用していた。「コンクエスト」は、同社のドライバーとして初めて10万円を切り、購入しやすくなっているという。

カーボン素材の扱いに定評のあるヨネックスからも新しい「EゾーンGT 455/425」がラインナップされている。“サイドウォール”と呼ばれるヘッド後方の壁が、ヘッドのブレを軽減し、当たり負けしないという。過去10年あまり、ドライバーの形状は投影面積が大きく、後方に低く張り出したヘッドで、低深重心化するというトレンドが長く続いたが、近年はまた少し後方が高いハイバック形状のモデルが少数だが登場するようになった。このモデルもそんなところを狙っているのではないだろうか。

さらに例年通りであれば、グローブライドの「オノフ赤」の発売もあるだろう。そして夏前には、プロギア、スリクソン、タイトリストの新モデルの噂も具体的になってくるのではないだろうか。「ステルス」や「ローグST」に注目しつつ、それらのモデルもキャッチアップしていきたいところだ。

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