アマチュアゴルファーにとってなぜ「100切り」が高い壁となってしまうのか、私はそれは「思考と行動が一致していないから」だと思います。
たとえば「今日こそ、100を切るぞ!」と意気込んでいても、いざコースへ出るとピンを狙い、バンカー越えに挑戦するなど難しい選択をするゴルファーが多い印象。これでは数字にこだわっているものの、果敢に攻めていますから100を切るためのプレーではないですからスコアメイクは難しいはずです。
ですから私は100切りを目指すうえで「とことん数字にこだわる日」と「数字関係なく積極的に攻める日」に分けて考えてみてほしいと思うんです。
「とことん数字にこだわる日」のラウンドではバンカーをとことん避けさせるマネジメントでゲームを組み立てていきます。バンカー越えはなるべく避けて花道からピッチングウェッジで寄せていけるところに3打目を持っていき、極力ダボ以上は打たない、リスクを避けるマネジメントをして100切りを目指してほしいです。
とはいえ、リスクを避けるだけのゴルフではつまらないですし、いざ自分がある程度ショット力がついてきたときにバンカーに入ったときに大叩きしてしまう可能性がある。それでは100切りはできても、それ以降のベストスコアを更新するために時間がかかってしまいますよね。
だからこそ、私は「数字関係なく積極的に攻める日」のラウンドも作ってあげることが大事だと思います。スコアのことを考えずにバンカー越えはもちろん、ピンを狙い、いつもは避ける谷越えにも挑戦する、王道なゴルフをしてみましょう。
このときに「あ~またダボだ……」とスコアに一喜一憂せず、「数字関係なく積極的に攻める日」は訓練だと思って、ミスしても「この状況ではこういう球が出るんだ」と自分の情報として吸収してほしいと思います。そうすることで、経験値が養われていきますから成長スピードも早くなるはず!
もちろん全部のラウンドでスコアにこだわりたい!という気持ちはわかりますが、「とことん数字にこだわる日」と「数字関係なく積極的に攻める日」にわけて考えることで100切りのきっかけをつかめるかもしれません。