悪いクセを直したりさらなる飛距離アップを目指してスウィングを見直す必要が出てくるが、だからといって大幅にスウィング改造してしまうのもリスクがある。そこでトップアマが実際に試して成功した、捻転差をしっかり作って飛ばせる“ワンポイントスウィング”を、シングルハンディの腕前をもつイラストレーターの野村タケオが試してみた。

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。僕は一応ちょこっと競技ゴルフをやっておりまして、日々少しでも上手くなりたいと思っているわけですが、なかなか長年のクセって直らないもんです。さすがに大きくスウィング改造するってのはもう嫌だし、ちょっとした変更でもっと飛ばしたりとか、安定した球が打てるようになりたいと都合のいいことを考えているわけです。

週刊ゴルフダイジェスト2/22号に「強豪アマチュアのスウィング改造実例集」という記事があって、社会人最強と言われるアマチュアゴルファーが実際にやって成功したクセの直し方が載っていました。僕とはレベルが違うとはいえ、アマチュアがやっていることってのは、なんだか僕にもできそうな感じがしてくるもんです。ってことで、さっそくやってみました!

画像: 週刊ゴルフダイジェスト2022年2月22日号で特集されていた、トップアマのワンポイントスウィング改造を実践!

週刊ゴルフダイジェスト2022年2月22日号で特集されていた、トップアマのワンポイントスウィング改造を実践!

記事の中では何人かのアマチュアが自分なりの方法を教えてくれているのですが、僕が気になったのは最強社会人ゴルファーと言われている豊島豊さんがやっている方法。豊島さんはトップから切り返しの間を作るために、左ひざの使い方を変えたらしいんです。以前は左ひざをテークバックで右サイドに動かしていたのを、左ひざを「割る」動きに変えたそうなんです。

これはテークバックで左ひざを目標方向へ動かすようなイメージということ。テークバックで「ガニ股」にする感じでしょうか。そうすることで上半身と下半身の逆の動きが起きて、自然にトップで捻転差ができるようになったそうです。そしてトップのゆるみもなくなり、インパクトの力強さやスウィングのキレも出てきたのだとか。

画像: テークバックで上半身と下半身が一緒に回ってしまうと、インパクトも体全体が一緒に回ってしまう

テークバックで上半身と下半身が一緒に回ってしまうと、インパクトも体全体が一緒に回ってしまう

僕も上半身と下半身の捻転差があまりできず、トップから切り替えしてからも上半身と下半身が一緒に回ってしまうというのが悩みなんです。なかなか下半身リードってのができない。豊島さんのやってることは、もしかしたらそんな僕の悩みを解決してくれるかもって感じがします。

画像: 左ひざを飛球線方向に出すようなイメージを持つと上下の捻転差ができて、下半身リードのインパクトになる

左ひざを飛球線方向に出すようなイメージを持つと上下の捻転差ができて、下半身リードのインパクトになる

さっそくやってみましたが、スウィングを変えるのって自分の意識の中ではかなり大げさにやらないとダメなんですよね。自分ではめちゃくちゃ変えてるつもりでも、実際はあまり変わってないもんなんです。なので、ガニ股もかなり意識してやってみました。

テークバックしながら左ひざを目標方向にかなり向けるイメージでガバっと開いてみました。そうするとたしかに下半身が上半身と一緒にクルンと回ってしまう感じがなくなりました。かなり下半身がどっしりとして、捻転差ができている感じ。トップも少し浅くなりますが、それでも十分上半身は回ってる感じがします。

画像: (左)テークバックで右、フォローで左に乗ると、下半身が流れてしまいがち。(右)トップで左足、フォローで右足に乗るくらいのイメージのほうが捻転差ができやすい

(左)テークバックで右、フォローで左に乗ると、下半身が流れてしまいがち。(右)トップで左足、フォローで右足に乗るくらいのイメージのほうが捻転差ができやすい

豊島さんは体重移動のイメージは「トップで左→フォローで右」らしいんです。普通は逆でトップでは右に乗ってフォローで左に乗りますよね。これだと捻転差が小さくなって上体がやや起きやすかったらしいんです。体重移動のイメージを逆にしたことで捻転差が大きくなり、切り返しで間ができて以前よりも気持ちよく振り切れるようになったのだとか。ただ、これはあくまでも豊島さんの感覚的なイメージらしいので、目に見えるほど左や右に乗ってるわけではないみたいなのですが、これもちょっと意識して真似してみることにしました。

トップで左ひざを目標方向に向けるイメージで開くと、たしかに左足に体重が乗る感じになりやすいです。体が左に傾くとかはないけど、しっかりと左足を踏み込んでいるような感覚です。そこから左足が少し伸びながらスウィングをしていくと自然と体重は少し右に乗る感じも分かります。ただ、僕にはあまり右に体重移動しているように感じられなかったです。でも、確かに振り抜きがよくなっているような感じはしました。力強くスウィングできている感じもします。

このイメージでボールを打ってみました。実際にボールを打つとなると、素振りのときよりは左ひざの動きが小さくなってしまいますが、それでも今までのスウィングとはかなりイメージが違います。トップでは右股関節でしっかりとパワーを受け止めるような感じがしますね。下半身が右に流れない。しっかりと締まったトップになるような感じ。以前よりも捻転差ができてるような気がします。なにより左ひざを意識してテークバックすると、手でヒョイッと上げてしまうことがなくなり、しっかりと体でクラブを上げる感覚になるので、これはいいかも。

画像: しっかりと捻転差ができたトップで、気持ちよく振り切れます。手だけでテークバックしてしまうこともなくなりました

しっかりと捻転差ができたトップで、気持ちよく振り切れます。手だけでテークバックしてしまうこともなくなりました

切り返しからは捻転差ができているぶん、自然と少し下半身がリードしてくれて勝手にフィニッシュまで振り切れるような気がします。実際ヘッドスピードも1m/sくらい速くなってる。ただ、まだ慣れていないせいか、たまに少しトップ気味のミスが出たりします。もう少し練習してテークバックとトップが安定すれば、まだヘッドスピードは上がりそうな気がするし、飛距離も伸びそう。

アイアンもこの打ち方を試してみましたが、なんだかインパクトが強くて厚い当たりが出てるような気がします。これはコースでも試してみたいですね。

スウィング改造って、下手にやっちゃうとスウィングがめちゃくちゃになってしまうことがあるんですが、このくらいのスウィング改造なら、スウィングが壊れてしまう心配も少ないし、自分に合ってなさそうならすぐに元のスウィングに戻れそうなのでやってみる価値はありそう。次のラウンドでさっそくやってみようと思います!

画像: ドラコン女王・高島早百合が主催! “普通のゴルファー”が「見て、やって、楽しめる」ドラコン大会に潜入! youtu.be

ドラコン女王・高島早百合が主催! “普通のゴルファー”が「見て、やって、楽しめる」ドラコン大会に潜入!

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