発売開始から順調に販売数を伸ばしているテーラーメイド「ステルス」シリーズ。3機種あるなかで、いちばんハードな「ステルス プラス」が人気だという。ゴルフステージ成城のクラブナビゲーター・吉田朋広が自分で打って分析した。

販売開始から順調に販売数を伸ばしているテーラーメイド「ステルス」シリーズ。「ステルス プラス」、「ステルス」、「ステルスHD」とモデルは3機種ありますが、意外にもいちばんハードな「ステルス プラス」がメーカーの予想を上回る人気とのこと。プロ、アスリートモデルのドライバーだとUSPGAツアーのプロが使用しているクラブに人気が集中し、その性能にゴルファーの期待値の高さが表れた結果なのでしょう。

画像: 売れているのは、いちばんハードな「ステルスプラス」。かつてのプロモデルのように使いこなせなくても、手に入れて挑戦してみるのもいいと吉田氏

売れているのは、いちばんハードな「ステルスプラス」。かつてのプロモデルのように使いこなせなくても、手に入れて挑戦してみるのもいいと吉田氏

シリーズの中でもっとも重心深度が浅く、コントロール性能に長けたモデルが「ステルス プラス」です。カーボンフェースによりフェース部分は軽量化され、スライドレールとウェートが復活しましたので低重心に仕上がっています。カラーがブラックなこともあり、構えた感じはコンパクトに見えます。フェースアングルはオープンで左を気にせずに振っていけるイメージで赤いフェースによってロフトはしっかり見え、ターゲットに合わせやすいと思います。いちばん気になっていた打球音ですが実際に打ってみると、とくに違和感はありませんでした。カーボンフェースによるネガティブな要素を感じさせない打感は打点によって大幅な変化もなく違和感はないですね。

画像: ロフト9度、テーラーメイドオリジナルTENSEI ・フレックス Sで試打。ブラックのボディに赤いフェースが目立つのでロフトは多めに見える

ロフト9度、テーラーメイドオリジナルTENSEI ・フレックス Sで試打。ブラックのボディに赤いフェースが目立つのでロフトは多めに見える

私のヘッドスピードは42、43m/sなのですが、これではパワーが足りないようでボールは低いフェードボールになりました。スリーブの調整機能で「HIGH」のポジションに変更してみると、弾道は上がりましたが、まだバックスピンが少ないようでややドロップ気味。やはりある程度のヘッドスピードとインパクトパワーが必要で、プロ、アスリート用のドライバーだということを感じさせてくれるクラブでした。コントロール性が高く、イメージ通りに動かしやすいので振っていて気持ちのいいヘッドですが明らかに打ち手を選びます。

前作の「SIM2」はもう少しバックスピン量が多く、ヘッドスピードが速くなくても打てるヘッドでしたので、前々作の「SIM」に近い感じがします。バックスピン量を減らしたいフェードヒッターに合うと思います。ヘッドスピードは速ければ速いほどいいでしょう。コース戦略上、低・中弾道で攻めたい方が使うというのもいいですね。

いつの時代もトッププロが使うモデルを購入する層には「打てる」とか「打てない」は関係なく、「使ってみたい」と思う方が多くいます。「ステルス プラス」ドライバーは正直、一般のアマチュアゴルファーがやさしく飛ばせるという機能的メリットを感じませんが、最新のプロモデルは、昔、アマチュアが憧れて、使う人が多かったプロモデルドライバー(50、60代の方なら懐かしのブリヂストン「j's」等)に比べたら、遥かにやさしく進化しています。

自身が打つとどのような弾道が出るのか興味がある人は積極的に挑戦してみて欲しいですね。あの頃のように憧れのプロモデルを使ってゴルフを楽しむのも多いにアリだと思います。

なお「ステルス プラス」はセレクトストアのみでしか購入できないモデルですが、販売方法としてはもったいない、と思います。とくにフィッティングを受けなければ購入できない訳ではないとのことで誰でも購入できます。
ここ最近海外ブランドメーカーが取っているインターネット販売対策の販売方法ではありますが、より多くの方にプロモデルの「ステルス プラス」のヘッドの魅力を知ってもらうためにも「ステルス」シリーズ、3機種すべて取り扱い店で打てる環境があったほうがいいのでは? と思います。

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