北京オリンピックも盛り上がりましたね! それぞれの競技で国を代表する選手たちにはさまざまな思いがあり、発揮されるパフォーマンスには感動せずにはいられません。
高度なフィジカル的要素が要求されるようなフィギュアスケートや、とにかくスピードが必要な競技では選手たちの若々しいパフォーマンスの美しさは、金・銀・銅メダルで評価されています。
しかし、メダルに及ばなかったプレーヤーたちからも、忘れられない多くのパフォーマンスがきっとあったはずです。このようにスポーツを通じて記憶に残るのはメダルの色(結果)ばかりではありませんよね。
私たちゴルファーでいうと、記憶に残っているのは意外とスコア(結果)だけではないということなのです。たとえば「一緒にプレーしたAさんのあんなことに感動したなぁ」、「Bさんの行動は大変勉強になったなぁ」なんて経験がみなさんにもあるのではないでしょうか。今回、ゴルファーのみなさんにお伝えしていきたいのは、こういったゴルファーのスポーツマンシップの在り方についてです。
そんな大切な心構えは、ゴルフ規則のはじめに記載されています。ネットでも検索できますが、ルールブックがお手元にある方は是非この機会に、ゴルフ規則1.2aプレイヤーの行動基準を確認してみましょう!
ゴルフ規則1.2a から学ぶ! すべてのプレーヤーに期待されるゲームの精神はこの3つ!
【1】『誠実にプレーすること』
スコアで嘘をついたり、インチキをしてはいけません。空振りも立派な1打です。プレーのあらゆる面で正直でいることが大切です。
【2】『他の人に配慮を示すこと』
エチケットやマナーのことです。エチケットとは、相手を不快にさせないといった思いやりや優しさからくる心配りのことです。つまり、人の嫌がることや、迷惑をかけてはいけません。
たとえば、プレーの進行です。スローペースは同伴競技者だけでなく、渋滞ができる仕組みと同じように後続の進行にも影響してしまいます。クラブを2~3本持ってプレーすることはペースアップに効果的ですよ! 1ショットにかける時間は40秒と推奨されているように、速やかなペースでのプレーを心がけましょう。
また、ジャケット着用のマナーなどもこの【2】に該当します。メンバーシップコースなどではドレスコートを確認しましょう。ウィンブルドンのように、伝統や習慣から生まれた守るべきマナーがあるのです。
【3】『コースをしっかり保護すること』
これは、打った後にできるディボット跡に目土を入れたり、グリーン上にできたボールマークを修理するなど、『立つ鳥跡を濁さず』といったことです。バンカーをならすことも後続のプレーヤーへの配慮ですよ! みんなで使うコースを大切にする人と一緒に過ごすひとときは本当に気持ちいいですよ!
ゴルフの素晴らしさはボールが遠くに飛んだり、いいスコアでまわることばかりではありません。年齢に関係なく、また一緒にプレーしたいなぁと相手の記憶に残るのは、こういった「思いやりの心」があってこそなのです。