ゴルフには“スコアの壁”がつきもの。ビギナーを脱したアマチュアゴルファーに立ちはだかるのがスコア100の壁。これを乗り越えるためには技術的な面はもちろん、コースマネジメントも重要となってくる。プロゴルファー・兼濱開人に、静岡県・東名カントリークラブ愛鷹コース1番ホールを実例に、コースマネジメントについて教えてもらった。

東名カントリークラブ愛鷹コース1番ホールは、レギュラーティーから335ヤード、パー4のストレートホール。まずティーショットを打つ際に目につくのはフェアウェイ左サイドの、縦に連なった2つのバンカー。

2つのバンカーを越えるにはレギュラーティーから打った場合205ヤードを超えるキャリーが必要になるうえ、フェアウェイの幅も狭い。さらに右サイドには林やラフ、そしてOBのリスクもあり、自身のドライバーの飛距離によってはプレッシャーのかかる配置だが「ここは恐れずドライバーを打っていくのも全然アリですね」と兼濱は言う。

画像: 東名カントリークラブ愛鷹コース1番ホールのレイアウト(画像は公式ホームページより。コース内のハザードまでの距離表示はバックティーからの距離)

東名カントリークラブ愛鷹コース1番ホールのレイアウト(画像は公式ホームページより。コース内のハザードまでの距離表示はバックティーからの距離)

「前提として、100を切るためにまずもっとも避けたいのはこのホールで言えば右へのOBですよね。その次に避けたいのが2つのフェアウェイバンカーですが、奥のバンカーであればもし入ってしまっても脱出する際に障害になるものがないので1打で脱出ができそうです。このホールはパー4で335ヤード短めなので、脱出で1打かけても3打目でグリーンオンを狙いの勝負ができる、つまりバンカーに入ったとしてもダボ以内に収まる可能性は高いんです。よって1打目はバンカーを恐れずドライバーで打ってもいいでしょう」(兼濱、以下同)

まず最優先はOBを避けること。上手くバンカーを避けられればベストだが、バンカーに入ってしまってもオッケーと考えればいいわけだ。スライサーで右へのOBのリスクがあるのなら「ティーアップをちょっと真ん中より右寄りにして、2個目のバンカーとフェアウェイセンターの間くらいに狙いを定めて打ちましょう」と兼濱。

そしてバンカーを越えたあと、グリーンを狙うショットを打つ際に気をつけたいのがグリーン手前両サイドと、グリーン左奥に配置されたバンカー、そしてグリーン手前が上り坂になっている点だ。

「とくに気を付けておきたいのがグリーン左奥のバンカーですね。打ち上げの状況なので平坦なライよりもしっかり距離を出す意識が芽生えるうえに、左足上がりのライ、つまり球がつかまりやすいライから打つことになるので、入りやすいんです。ショットの前にしっかりとそのリスクを頭の中に入れておきましょう」

そして、グリーンオンを目指すショットの際に狙うべきは「グリーンセンター」だと兼濱。

「グリーンレイアウトを見ると縦の幅が34ヤードあるので、グリーンセンターを狙えば前後17ヤードずつミスの許容幅があるわけです。さらに言えばグリーンが窪地型なので、真ん中に乗せればピン位置がどこであっても大体上りのパットが打てますよ」

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