ゴルフでスコアをまとめるために技術力より大事なものがあるとプロキャディ・伊能恵子はいう。多くのアマチュアゴルファーが見逃してしまいがちだというが、それは一体?

私は職業柄、さまざまなレベルのゴルファーとラウンドする機会があります。そこで感じたのは上級者とアベレージゴルファーのスコアの大きな差は技術力やマネジメント力だけではないということです。

では何か? ズバリ「1打に対してのライの見極め」をしているかどうかにあると思うんです。

プロゴルファーはボールがある場所の芝は逆目なのか、順目なのかをよく観察してからクラブを決めています。ラフからのショットでもサイドから見て、深さによってクラブが抜けるのか抜けないのかを見極めをしているんです。だって、ここまでしないと「正しいクラブ選択」ができませんからね。

画像: 「ライの見極め」は打つ前の大事な事前準備だ

「ライの見極め」は打つ前の大事な事前準備だ

こういった打つまでの事前準備に長けているのがプロゴルファーやシングルプレーヤーなのだと私は思います。

たとえば、パー5の2打目。ラフから残り230ヤードが残っているとします。このときに距離だけで選ぶなら3番ウッドかもしれませんが、ボールがラフにスッポリ埋まっていたらどうでしょうか? ミスして、3打目もラフから同じような距離を打たなければいけない状況にもなり得ます。

しかし、このときにラフに入ったボールをよく観察していたなら脱出を第一に考え、安全にユーティリティやアイアンで3打目勝負するはずです。そういったリスクを回避力やマネジメント力を養うためにもライの見極めが大事な理由のひとつなんです。

もちろん最初は「ライの見極めできたら苦労しない!」と思われるかもしれませんが、ラウンドを重ねていくなかで自分の力で引き出しを増やす必要がある。最初からできないのは全員一緒ですが、できるようになるのは引き出しを増やす努力をするのか、しないのか。これによって上達スピードは大きく変わってくるはず。

「ボールがラフにどれだけ沈んでいるのか」、「選択したクラブは」、「結果どうなったか」など自分の経験をスコアカードなどにメモしておくことをオススメします。そうすることで“今すぐ”役に立たなかったとしても“先々”で必ず自分の引き出しになってくれていると私は思います。

打つことに一杯一杯になりがちですが、打つ前のボールの状況をよく観察してみてほしい。そうすることで正しいクラブ選択ができ、スコアアップにつながるはずですよ!

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